【中畑清の視点】コリジョンが連夜の味方 一番勢いあるDeNA

[ 2016年5月19日 10:34 ]

<巨・D>7回無死三塁、巨人・クルーズの右飛で三走・寺内が本塁突入するも、DeNA・戸柱にタッチされアウト

セ・リーグ DeNA1-0巨人

(5月18日 福島)
 これが今年の野球なんだな。息詰まる投手戦の明暗を分けたのはコリジョンルール。1点を追う巨人、7回の攻撃だった。

 先頭のギャレットが右越え三塁打。まず同点にしたい巨人ベンチはすかさず代走・寺内を送った。続くクルーズの打球は浅い右飛。去年までならまず自重する当たりだったが、今季は捕手のブロックが禁止。寺内にスタートを切らせた判断は間違っていなかったと思う。桑原の好返球、ショートバウンドをしっかりミットに収めてからタッチにいった戸柱の落ち着いたプレー。全てが重なり合ってのゲッツーが勝敗を分けたのだ。

 前夜の山形では、1―1の同点から倉本がタッチをかいくぐる忍者走塁で勝ち越し点を奪ったDeNA。まさにコリジョンルールを味方に付けて巨人に連勝した。6位ながら首位巨人に4.5ゲーム差。セ・リーグはまたまた混戦の様相を呈してきた。去年は最大貯金11から失速したけど、今年は後方から…。リーグNo・1の強力投手陣を中心に今一番勢いがある。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2016年5月19日のニュース