マエケン 投手に2被弾 最速163キロ“米の大谷”にやられた

[ 2016年5月13日 05:30 ]

<ドジャース・メッツ>5回、シンダーガード(左)にこの日2本目となる3ランを浴び、うつむく前田(AP)

ナ・リーグ メッツ3―4ドジャース

(5月11日 ロサンゼルス)
 球団史上初の屈辱にまみれた。ドジャースの前田健太投手(28)が11日(日本時間12日)、メッツ戦に先発し、5回0/34失点で2敗目を喫した。メジャー自己最短の降板で、4失点は最多タイ。相手先発のノア・シンダーガード投手(23)に2打席連続本塁打を浴びたが、ド軍投手が同一投手に複数本塁打を打たれるのは史上初。最速101マイル(約163キロ)を誇る「米国の大谷」に完敗した。

 シンダーガードが金色の長髪をなびかせてダイヤモンドを一周する間、前田はただぼう然と立ち尽くすしかなかった。相手投手に2打席連続の一発を浴びた。しかも、逆転の3ラン。左中間最深部に運ばれる屈辱の一撃だった。

 「バントの場面だったので、自分自身も少し投げ切れなかった部分がある。あそこは、しっかり三振を取りにいくべきだった。悔しい登板になった」。「悔い」「後悔」の言葉を8度も使い、厳しい表情で試合を振り返った。

 1点リードの5回、四死球を許し、無死一、二塁とピンチでシンダーガードを迎えた。最初はバントの構えだったが、2ストライク2ボールからヒッティングに切り替えてきた。5球目、外角低めのスライダーを完璧に打ち返された。3回には右中間へ先制ソロを運ばれていた。投手の1試合2本塁打は大リーグでは9年ぶり。広島時代は投手に本塁打を許していなかった前田だが、全4打点を叩き出された。

 前田は、昨季打率・209だったシンダーガードについて「情報は少なかったが、投手の打撃を頭に入れる人はなかなかいない」と話した。1メートル98、108キロの巨漢でその容姿と体格からつけられたニックネームは米人気ヒーローコミック「マイティ・ソー」。メジャー2年目で本塁打はここまでの58打席で1本だったが、スクワットは206キロを誇る怪力の持ち主だ。

 投げても最速100マイル(約161キロ)を記録したが、この日の2発は野手顔負けの当たりだった。打球速度は1本目が104・3マイル(約167・9キロ)、2本目が103・5マイル(約166・6キロ)といずれも100マイル超。シンダーガードは「1試合2発はリトルリーグでもなかった。大リーグで前田のような投手から打てて夢みたい」と喜び、ド軍のデーブ・ロバーツ監督は「今季、投手でまた同じような打球を見ることはないだろう」と怪物右腕に脱帽した。

 今シリーズから本拠地で配布されたガイドブックに「日本ではエースだった。願わくばまた同じポジションに立ちたい」と語っている前田。デビューから4戦で3勝を挙げたが、最近3試合は未勝利で、その全てで本塁打を許している。エースを目指す右腕に試練の時が訪れた。

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