中日ビシエド 1イニング2発!大島以来球団39年ぶり 巨人粉砕

[ 2016年5月8日 05:30 ]

<巨・中>2回無死、先制ソロを放つビシエド

セ・リーグ 中日8―1巨人

(5月7日 東京D)
 キューバの怪物が巨人を粉砕だ。中日のダヤン・ビシエド外野手(27)が7日、巨人戦の2回に先制10号ソロ&11号3ランと1イニング2本塁打。球団では1977年の大島康徳以来39年ぶりとなるプロ野球タイ記録で、一挙8点を奪う猛攻の中心となった。チームは連勝で貯金を2とし、3位に浮上。上位4チームが1ゲーム差にひしめく「混セ」で、驚異的なパワーを誇る大砲のバットが嵐を巻き起こしている。

 ビシッ!さらにビシッ!!そんな破壊音が聞こえてきそうな、ビシエドの強烈すぎる2発だった。2回。そのすさまじいスイングから生み出された2本の弾道に、敵地・東京ドームが揺れた。大きくどよめいた。

 「本当にうれしい。自分の野球人生の中でも1イニング2本は初めて。きょうの仕事には大満足だよ」

 まずは先頭打者の第1打席。餌食となったのは今村の112キロスライダーだった。低いライナー。そのまま勢いを失うことなく、ググッと加速する。打球は先制アーチとなって左翼席に飛び込んだ。「しっかり捉えていたから、低くても手応えはあった」。谷繁監督も「“抜けろ”って思ったけど、そのまま入った。凄い力…。あれだけの力があれば、(自身の)野球人生ももう少し違っていたかも…」と、思わずうらやむ驚弾だった。

 そのまま5点を奪い、さらに2死一、三塁で回ってきた2打席目。今度は初球の139キロ直球を右翼スタンドに叩き込んだ。10、11号と、ビシエドに始まりビシエドが締めて一挙8得点。プロ野球記録に並ぶ1イニング2本塁打は、球団では77年大島康徳以来39年ぶりだ。

 人呼んで「BCAD」。名前のビシエドをもじってネット上などで付いたニックネームは、タレント・DAIGOの「DAI語」風で語呂がいい。堂々のチーム3冠。前カードの阪神3連戦は10打数1安打と封じられたが、観察を欠かさない熱心な姿勢が大砲を支えている。自分の前の打者の打席。ビシエドはネクストバッターズサークルを離れると、打席後方のネット裏寄りに忍者のように移動する。来日1年目。少しでも投手の球筋を正面から見極めよう、との工夫を続けている。

 「打てる時もあるし、打てない時もある。それが野球だから。きょうは歴史に関わることができてうれしいけれど、それより勝ったことがうれしいね」。チームは3位に浮上。上位4チームが1ゲーム差にひしめく混戦で、8日の結果次第では首位に立つ。ビシッと一発。キューバ出身の主砲の爆発力は、まさに破格だ。

 ≪中日では大島以来39年ぶり2人目≫ビシエド(中)が巨人戦の2回に今村から2本塁打。1イニング2本塁打はブラゼル(神)が09年8月26日横浜戦の5回にマークして以来7年ぶり19人目(21度目)。中日では72、77年大島以来39年ぶり2人目(3度目)になる。なお、来日1年目の外国人では01年ミッチェル(ダ)に次ぎ2人目。同一投手から2本は50年白石(広)が緒方、51年飯島(大映)が野口二、83年山崎(西)が川原から放ったのに次いで4人目。

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