岩隈 今季6戦目で初勝利 7回1失点「ホッとしている」

[ 2016年5月5日 05:30 ]

<アスレチックス・マリナーズ>7回1失点で今季初勝利を挙げた岩隈(AP)

ア・リーグ マリナーズ8―2アスレチックス

(5月3日 オークランド)
 今季6度目の先発でようやく初勝利。マリナーズ・岩隈は試合後「一つ勝って本当にホッとしている」と安どした。同僚の先発陣が白星を重ねる中で「今日は絶対に勝つ」とマウンドへ。7回を1失点にまとめた。

 テーマは「ストライク先行で低めへ集める」。2回2死満塁を二塁手カノの好守で切り抜け「あそこから乗っていけた」という。3人ずつで片付けた3~5回は9人中7人が初球ストライクだった。左打者の外角ボールゾーンからストライクゾーンに曲げる「バックドア」スライダーや、内角球を効果的に織り交ぜて的を絞らせなかった。

 前回登板の先月27日アストロズ戦。ためがつくれず、リリースポイントが安定しなかった。この日までのブルペンでは、メル・ストットルマイヤー投手コーチが投球時に岩隈のズボンのベルトに指を掛け、ギリギリまで軸足に体重を乗せるよう意識させた。「米国に来てからは初めて。日本で昔、フォームを覚える時にやって以来。基本に戻ることは大切」と岩隈。球数は通常の倍以上の37球に上ったが、その感覚を忘れず、「力を入れずに低めに伸びる球がいった」とうなずいた。

 チームに5年ぶりの6カード連続勝ち越しをもたらし、ア・リーグ西地区首位に返り咲いた大きな白星。「いい流れで勝ってきている。これをつないで途切れないように頑張っていきたい」。4月の憂さを晴らすべく、さらなる活躍を誓った。 (小林由加通信員)

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2016年5月5日のニュース