イチロー神足!「本能的」左前二塁打 「余裕」の今季初補殺も

[ 2016年5月3日 05:30 ]

<ブルワーズ・マーリンズ>3回、生還するイチロー(AP)

ナ・リーグ マーリンズ5―14ブルワーズ

(5月1日 ミルウォーキー)
 紙一重を楽々やってのける走塁。マーリンズのイチローは、それを「本能的」と言った。3回。94マイル(約151キロ)の高めツーシームを左前に運んだ。左翼ブラウンがボールをはじいたスキを逃さず二塁へ。驚きの「左前二塁打」だった。

 「ごくごく普通のプレーだからね。特別なテクニックがあるわけではない」とサラリと振り返った。次打者プラードの左前打では二塁同様、送球から最も遠い方からスライディング。紙一重でタッチをかわした。「それはもう、頭で考えるというより本能的ですね」。無駄のないベースランニング。ポイントは、いかに自身の体を自在に扱えるか、とした。「怖くないですからね。全力で走る、ジャンプする、スライディングする、壁にぶつかっていくことも怖さはない。自分の体をどう管理できているか」と独特の表現で説明した。

 今季初めて守った左翼では4回、本塁へワンバウンドのストライク送球で今季初補殺。「余裕です。全力でも投げていないし」と強肩も健在だ。チームの連勝は7で止まったが、最近4試合で3試合に先発出場した42歳は変わらぬ輝きを放っていた。 (笹田幸嗣通信員)

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