ヤクルト石川 完封逃すも3勝目「チームが勝てば何でもいい」

[ 2016年4月29日 21:15 ]

<ヤ・巨>お立ち台で笑顔のヤクルト先発・石川(左)と中村

セ・リーグ ヤクルト4―1巨人

(4月29日 神宮)
 あと1死の場面で完封も完投も消えた。ヤクルトの先発・石川は8回まで3安打1失点の快投。4―0で迎えた9回1死から坂本に二塁打、2死後に長野に適時三塁打を浴びて降板。昨年4月25日の巨人戦(神宮)以来の完封勝利を逃したが、お立ち台に上ったベテラン左腕は悔しさを見せなかった。

 「もちろん(完封、完投は)したかったですけど、チームが勝てば何でもいいです」

 前回登板の中日戦(22日、ナゴヤD)では7安打7失点で3回途中KOの屈辱を味わった。「前回は3回もたず大量失点していたので、何とかゲームを作れるように(捕手の)中村と1週間話し合ってきた。それがグラウンドで出せてよかったです」。

 その中村が2回の先制打を含め2安打3打点と活躍。序盤に援護をもらった石川は中村が「丁寧に投げてくれた」と振り返ったように、ボールを低めに集め、両サイドを巧みに使った投球で巨人打線をほんろうした。

 これで今季3勝目。ホームゲームでは松山での開催を含め昨季から9連勝となった。「ホームは大好きですけど、ビジターでもしっかり勝てるよう頑張っていきたい」と石川。昨季のリーグ覇者が今季は5位に低迷しているが、「ゴールデンウイークが始まりました。スワローズのゴールデンウイークにしたい」と力強く“5月反攻”を誓った。

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