【記者の目】迷走…ファンは「俺のオリックス」と愛着を持てるのか

[ 2016年4月29日 11:00 ]

<オ・ソ(4)> ソフトバンクに連敗し、冴えない表情の福良監督(中央)らオリックスベンチ

 言い方は悪いが、オリックスはまだ借金6だ。腰を据えてやれば好転するのに「配置転換」という選択肢に走る理由が分からない。

 そもそも前回の酒井、星野両コーチの配置転換の際に瀬戸山球団本部長は「適性を考えて」と説明したが、適性などは昨年10月の組閣の段階で分かっていただろう。それを承知で1軍コーチとして呼んでいるのだ。成績不振=コーチの指導不足という結論は納得できるものではない。

 ソフトバンク戦4連敗を喫した前夜、福良監督やコーチ、スコアラーは日付が変わる直前まで球場に残って打開策を練っていた。今後も成績が浮上しなければ、監督の配置転換でもするつもりなのか。今回最も悲しかったのは「ああ、またですね」と選手が特段の感情を見せなかったことだ。2年間で5回の配置転換を見せられたファンはどうだろう。行き当たりばったりに見えるチームを果たして「俺のオリックス」と愛着を持てるのだろうか。 (オリックス担当・鶴崎 唯史)

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2016年4月29日のニュース