オリックス迷走…またまた配置転換 不振バッテリー部門のコーチほぼ刷新

[ 2016年4月29日 05:30 ]

 オリックスは28日、バッテリーコーチの配置転換を発表した。1軍の三輪隆コーチ(46)と育成担当の鈴木郁洋コーチ(40)を29日の楽天戦(京セラドーム)から交代させる措置で、開幕以降早くも3度目のコーチ異動。

 横田昭作球団副本部長は「開幕からバッテリー部門がうまくいっておらず四球も多い。発想の転換も含めて何ができるか考えて最良の方法をとった。やれることは早めに手を打とうと考えた」と説明した。

 13日に1軍投手コーチの酒井、小林両コーチの役割を交代し、4日後の17日には育成担当だった星野コーチと酒井コーチを入れ替えたばかり。チーム防御率4・99、124四球はいずれもリーグワーストに低迷し、開幕から24試合という時期でバッテリー部門がほぼ刷新された。

 優勝候補に挙げられ大失速した昨年も4月19日に打撃コーチ、5月24日にはバッテリーコーチを配置転換。そのかいなく自力優勝の可能性が消えた直後の6月2日には森脇監督の休養が発表された。昨年を上回るペースが深刻さを物語る。

 発表前にあった指名練習中には福良監督が伊藤、中島、駿太と合計1時間以上も個人面談。特に前日に復帰させた伊藤には「(相手ばかりではなく)うちのピッチャーの状態を早くつかんで、シンプルに考えたら」と助言するなど打開へ懸命だった。三輪コーチは「勝負の世界で生きているので仕方がない」と責任をかぶった。9勝15敗の最下位から浮上できるのか、注目が集まる。

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2016年4月29日のニュース