楽天 黄色に染まる5・3スマイルデー 今年は“復興支援ボール”

[ 2016年4月29日 09:20 ]

14年の「TOHOKU SMILEデー」で使用された黄色のベース
Photo By スポニチ

 今年も東北を元気にするぞ!楽天が東日本大震災の被災地をはじめとする東北6県に、「ベースウォール」と「こどもスタジアム」(仮称)を寄贈することが28日、分かった。5月3日のロッテ戦(コボスタ宮城)で開催される「TOHOKU SMILEデー」で募金を呼び掛けて費用をまかなう。当日は恒例の黄色いベースはもちろん「TOHOKU SMILE」のロゴが入った試合球を使用。震災から5年。復興支援は終わらない。

 東北の子供たちの笑顔が、もっと増えてほしい。「TOHOKU SMILEデー」は今年で3年目を迎える。初開催の14年は、集まった寄付金で福島県相馬市に「相馬こどもドーム」を、昨年は岩手県大槌町に「大槌こどもグリーンフィールド」(建設中)を寄贈して、被災地の復興につなげてきた。

 球団関係者によると、今年は東北6県全体を盛り上げるために特定の地域でなく、複数箇所に寄贈する方針だ。「ベースウォール」はボールを当てて遊ぶ壁で、子供たちが野球に親しむきっかけを提供する。そして「こどもスタジアム」は名前の通り、子供用の小さな野球場で伸び伸びと体を動かすことができる。今後、地方自治体などと交渉を進め、学校や公園などに設置する。

 「TOHOKU SMILEデー」では過去2年、一~三塁のベースを黄色にして、試合後は選手が着用したTシャツなどとともにオークションへ出品。落札金を寄付金に充てていた。今年はさらにパワーアップ。「TOHOKU SMILE」のロゴが刻印されたボールを試合球として使用。また、試合前練習では黄色いマスコットバットを選手たちが使うなど、黄色一色で球場を盛り上げる。もちろんマスコットバットもオークションで販売するという。

 当日は球団が来場者1人につき、チケット代から自動的に100円を寄付し、オークションで集まった寄付金などとともに「ベースウォール」と「こどもスタジアム」の建設費に充てる。これに加えて、球場内には今月14日に発生した熊本地震への義援金を募る募金箱も設置。東北、九州両方の被災地を支援する。

 立花陽三球団社長は「我々は東北とともにこれからも歩んでいく。支援に終わりはない。こういった活動を恒久的に続けていく」と常々語っている。11年3月11日に発生した東日本大震災から5年。楽天の復興支援が途絶えることはない。

続きを表示

2016年4月29日のニュース