中日・平田 タイムリー&2号 谷繁監督不在も帰ってきた主将が主役

[ 2016年4月23日 05:30 ]

<中・ヤ>5回無死、復帰戦でソロ本塁打を放ち、雄叫びを上げる平田

セ・リーグ 中日11―6ヤクルト

(4月22日 ナゴヤD)
 帰ってきた中日のキャプテン平田が、復帰即2安打3打点の大暴れで、今季2度目の4連勝へ導いた。

 「約2週間、チームから離れたことに責任がある。1試合1試合、チームの勝ちに貢献していきたい」

 その声に熱がこもった。左股関節痛が癒えて「6番・右翼」で先発。いきなり魅せたのは7―4の5回だ。「当たった瞬間、入ると思いました」。ヤクルト3番手・風張の直球を右翼席に運ぶ2号ソロ。1日のヤクルト戦以来の一発で突き放した。6回にも右中間適時打を放ち、初回には押し出し四球で打点1。すぐに結果を出すあたりがさすがだ。

 歩けない程の激痛が襲うなど昨季から苦しむ左股関節痛は、サッカー選手によく見られる症状。そこで5日に抹消されて以降は日本代表MF本田の在籍するACミランでも指導経験のある遠藤友則トレーナーに再発防止のケアを学んだ。わざわざ千葉市内に足を運び、「お尻の筋肉を鍛える、メニューを教わりました」と振り返る。チューブでの地道なメニューは今後も継続を誓う。もう絶対に戦場を離れない。

 谷繁監督がインフルエンザのため欠場したため代行監督を務めた森ヘッドコーチは「平田が帰ってきて向こうが嫌がる形になった。野手さまさまですよ」と感謝。熊本地震で九州遠征の巨人戦が中止となり、5日ぶりの試合。打線爆発で、昨年5月20日の広島戦以来の2桁11点勝利を挙げた。

 お立ち台では2軍調整中に温めたマイクパフォーマンスも披露。平田がチームスローガンの「竜魂!」と叫んだ後、スタンドが一緒に「燃勝!」と叫んだ。23日に復帰する指揮官にも「(テレビ)観戦している監督、監督がいない間も、みんな気を引き締めてやっています!席をあけて待っているので、早く治してください」とメッセージを送った。

 結果次第では23日に巨人と同率首位で並ぶ可能性もある。頼れる背番号6の戻ったチームが一気に勢いを加速させた。 (細川 真里)

 ▼中日・荒木(4試合ぶりに先発復帰し、5打数2安打2打点) 追加点がほしかった。なんとか打ててよかった。(熊本出身で右翼席には『がんばろう熊本』の横断幕)ありがたいです。

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