鳥谷 待望今季1号がV3ラン!自己最多6打点「思い切って」

[ 2016年4月23日 05:30 ]

<広・神>2回2死二、三塁、右越えに勝ち越し3ランを放つ鳥谷

セ・リーグ 阪神12―9広島

(4月22日 マツダ)
 主将の完全復活で、大乱打戦制した! 阪神の鳥谷敬内野手(34)が22日、広島戦(マツダ)で自己最多となる1試合6打点の大暴れを見せた。2回2死二、三塁から右翼席へ勝ち越しの1号3ラン。開幕から不調にあえいだ背番号1のバットに勢いを得て、打線は今季最多となる19安打12得点をマークした。若手が起こした上昇気流にベテランが乗り、金本阪神が首位浮上へアクセルを踏み込む。

 本来の姿を取り戻した。それを証明する一撃といっていい。3―4の2回2死満塁で迎えた鳥谷の第2打席。2球目が暴投となり追いついた後、カウント3ボール1ストライクからの横山の甘い速球を捉えた。失投を見逃さない集中力。右翼席へ待望の今季1号3ランを叩きこんだ。

 「打者有利の状況だったので、思い切って打ちにいけた。しっかりと、とらえられた」
 両手に残った久しぶりの感触が心地よい。23試合、94打席目での第1号は3番目に遅いペース。5番としては08年9月23日の横浜戦以来となる一発だ。ポイントゲッターの役目を担った打順での決勝弾に価値がある。ただ、これだけで終わらない。初回に左犠飛、3回は左前適時打。5回には7年ぶりの1試合2本目となる中犠飛で打点を量産した。

 「引っ張って、ライト側にファウルを打ったりとか。今日は何か違うなと思った。ああいうファウル、今年初めて見た」

 振り返る金本監督は、確かな変化を感じ取っていた。プロ13年目の今季。「こんな鳥谷は見たことない」。多くのチーム関係者がそう言うほど、キャプテンは苦しんだ。3月27日の中日戦から自己最長となる25打席連続無安打。完全に打撃フォームを崩した。無安打が続いた25打席のうち右飛(記録上)はわずか2本。右方向に引っ張った打球は飛ばなかった。その要因の一つはステップした際、かかとに体重がかかり過ぎていたために、自然とバットが遠回りして出ていたのだ。

 4月8日の広島戦では、不調を象徴する場面があった。この夜と同じ横山が先発した一戦の4回1死一、二塁からの第2打席。甘い4球目の速球に手が出ず、続いてボールとなる5球目も、つま先がやや浮いた状態でボールを見送っていた。最後は内角球に詰まり中飛。ルーキー右腕に抑え込まれた。

 しかし、この夜は違った。本塁打を記録した2回の打席では初球の速球を右方向に痛烈なファウル。アーチへとつながる予感は十分だった。打点の数以上に右翼後方の大飛球が復活を証明。「勝てて良かった。(6打点にも)明日も頑張ります」。自己最多打点には無関心を強調。連敗阻止へ向けて打線をけん引したキャプテンが、完全によみがえった。 (山本 浩之)

 ≪3番目の遅さ≫鳥谷(神)が今季初本塁打を含む2安打6打点。出場23試合目の1号は05年65試合、14年25試合に次ぐ3番目の遅さ。5番で放ったのは08年9月23日横浜戦以来8年ぶり。1試合6打点は過去4度あった5打点を上回り自己最多。

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