故郷は地震で大きな被害…ヤク山中 特別な思い胸に阪神戦先発へ

[ 2016年4月19日 05:45 ]

キャッチボールで調整する山中

 20日の阪神戦で今季初登板初先発するヤクルトの山中が特別な思いを胸に秘め、マウンドに上がる。

 熊本で生まれ、必由館、九州東海大(現東海大九州キャンパス)、社会人のHonda熊本と27歳まで熊本一筋で過ごした。故郷は地震で大きな被害を受け、ショックは大きく「自分が生まれ育ったところがああいう形になるのは言葉にならないし、心が痛い」と声を絞り出した。

 天草市内の実家は大きな被害がなかったが、高校時代の友人の自宅が全壊。社会人時代に働いていたホンダ熊本製作所も稼働停止に追い込まれた。対阪神は昨季2勝1敗、防御率1・84。「虎キラー」のサブマリンは「普段とは違う思いでマウンドに立つと思う。野球をやらせてもらっている以上、みんなに勇気、活力、希望を与えるのが役目だと思っている」と誓った。(平尾 類)

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