選手会 事前のFA接触認めて「話を聞いた上で宣言するかどうか…」

[ 2016年4月19日 06:27 ]

 日本野球機構(NPB)と労組・日本プロ野球選手会の事務折衝が18日に都内で行われ、選手会側はフリーエージェント(FA)権行使について、他球団を含めて事前に接触できるよう求めていく考えを示した。

 森忠仁事務局長は「話を聞いた上で宣言するかどうかの判断ができた方が、選手が使いやすいと思う」と説明した。

 選手会は昨年12月の定期総会で「選手への圧力になる」とし、FA権を行使しての残留を認めない方針を球団が公表しないよう申し入れた。今回の提案も権利行使へ向けた選手の精神的な不安を軽減する意図がある。

 ただ、野球協約では所属球団以外の事前交渉を禁じる「タンパリング」規定がある。森事務局長は「(制度自体を)変えていってほしい」としたが、公平性を保つ交渉期間設定など課題は多い。選手関係委員会の委員長を務める広島の鈴木清明球団本部長は「(他球団に)話を聞くために宣言するのがFA。意識が(選手会とは)少し違う」と語った。

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2016年4月19日のニュース