黒田 左足大丈夫!16日巨人戦先発へ万全「全く変わりはない」

[ 2016年4月16日 07:13 ]

16日の巨人戦先発に向け、キャッボールで調整する黒田

 一気の独走態勢だ。広島・黒田博樹投手(40)が16日の巨人戦(東京ドーム)に先発。前回登板で左足アキレス腱上部に打球を当てたが、周囲の不安を一蹴し、当初の予定通りマウンドへと向かう。投打のかみ合うチームは4連勝中。15日に阪神が敗れたことで単独首位にも浮上した。男気右腕の快投でさらなる上昇気流に乗りたい。

 いつもの光景だった。東京移動前のマツダスタジアムでの練習。黒田はキャッチボール、短い距離のダッシュ、フィジカルトレなど通常の登板前の練習メニューで調整を終えた。

 「全然、大丈夫ですよ。全く変わりはないと思います」

 左アキレス腱上部に打球を当て、4回で降板した4月9日阪神戦(甲子園)から1週間。何も変わることなく、淡々と敵地のマウンドに立つ。

 東京ドームに追い風が吹く。好調な打線はリーグトップのチーム打率・283を誇り、1試合平均得点は5・3点。投手にとっては安心感のある数字が並ぶ。

 「ゲームに入ると自分の思い通りにいかないことが多い。それでもゲームをしっかり作って、チームに勝つチャンスを与えること。それは変わらない」

 前々回登板の4月2日の試合(マツダ)で巨人を相手に日本復帰後、初完封勝利をマークするなど相手に悪いイメージはない。

 「向こうもいろいろ考えてくる。前回、打ち取れた球を参考にしながら配球を考えていく」と対策の上を行く投球をする構えだ。

 日本復帰後、巨人に対しては2勝1敗で、防御率は0・73。好相性を誇るが、唯一の黒星は完封勝利目前でサヨナラ負けを喫した昨年6月30日。それ以来の東京ドームとなる。

 「去年のことは終わったこと。前回(巨人戦)に関しても終わったこと。去年は東京ドームで1試合だけだったし、新鮮な気持ちでマウンドに上がれると思う」

 印象も嫌な思い出も、何もない。百戦錬磨の男にとって、過去は過去でしかない。

 4連勝で回ってきた登板日。連勝を伸ばして、17日に登板する福井へとつなぐことが課せられた役割だ。

 「しっかりとした投球をしないと、チームに勝つチャンスは来ないんじゃないかと思う」

 力を出し尽くし、相手をねじ伏せる。さらなる上昇気流をつかむため、男気右腕が奮い立つ。(桜井 克也)

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2016年4月16日のニュース