三振チェンジ一転…西武・鬼崎の責任感が生んだ4失点

[ 2016年4月16日 10:09 ]

<オ・西>4回二死一、三塁、宮崎(右)の空振り三振でボールが一塁に転送されるが、一塁手・鬼崎がまさかのポロリ

パ・リーグ 西武4-7オリックス

(4月15日 京セラD)
 西武・菊池は三振で無失点に終わったはずの4回に致命的な4点を失った。2死一、三塁。宮崎の空振り三振でこぼれたボールに対し、炭谷の一塁送球が浮いた。鬼崎はベースに足をつけたまま背伸びしたがミットの先をはじき、振り逃げと適時失策が記録された。菊池は後続に連続適時打され、0―5となった。

 田辺監督は「一番悪いのはボールをそらすこと。あの場面は(走者を還さないよう)ジャンプして捕らないといけない」と指摘した。一方、鬼崎は「ベースを離れたらセーフ」と考えた。アウトカウントも心理に影響した。無死か1死なら確実な捕球を選び、満塁から仕切り直すプレーを選んだかもしれない。2アウトを意識したか、と問われた鬼崎は「もちろん、あった」と答えた。

 菊池の先発で1点勝負を想定し、メヒアをDH、そして守備のいい鬼崎を一塁起用した田辺監督も「気持ちは分かる」とした紙一重の判断。今季ワーストとなる4連敗につながった大量失点は、皮肉にも鬼崎の責任感から生まれた。(君島 圭介)

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2016年4月16日のニュース