マー君 チームの勝利が大事「5回までだけど試合崩さなかった」

[ 2016年4月14日 05:30 ]

<ブルージェイズ・ヤンキース>2回無死、コラベロにこの日3つ目の四球を与え、悔しがる田中

ア・リーグ ヤンキース3―2ブルージェイズ

(4月12日 トロント)
 今季2度目の先発でも初勝利が付かなかったヤンキースの田中は「数字しか見ていない人には“田中、駄目じゃねえか”と言われてもしようがない数字」と言った。

 3安打2失点で5回降板。メジャー自己ワーストタイの5四死球を与え、92球を要した。ただ、続けた言葉は前向きだった。

 「結果が全てだけど、数字と中身は自分の中では違う。5回までだけど試合を崩さなかったことが逆転につながった」

 特に2回までは54球と球数がかさんだ。際どい球を見極められたのが響き、過去2年で5勝2敗と勝ち越しているブルージェイズの対応に「今までの対戦でああいうことはなかった」と話した。6三振中4個をスプリットで奪った一方、もう1つの決め球のスライダーを見逃された。

 考えられる原因として田中が挙げたのは(1)癖がある、(2)相手が徹底して低めを見逃した、(3)球に切れがなかった、の3点。それでも5回2死三塁ではエンカーナシオンを「腕を振って速めのスライダー」で空振り三振に斬った。縦変化からカット気味に変える工夫が効いた。

 次は17日(日本時間18日)のマリナーズ戦で岩隈との対決が濃厚。「次こそは僕がチームを助けられる投球を」と力を込めた。  (東尾 洋樹)

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