S・キング氏 新設された防球ネットに苦言「テレビ観戦と一緒」

[ 2016年4月12日 10:38 ]

観客席のファンにファウルボールと飛んでくるバットへの注意を促すフェンウェイ・パークの表示 (AP)

 米国のホラー作家として知られるスティーブン・キング氏(68)は熱狂的なレッドソックスファンとして有名。「ウェード・ボッグスが正三塁手となった頃からシーズンチケットを継続して購入し続けている」というから、1980年代前半から本拠地フェンウェイ・パークに通い詰めていることになる。

 そんなレッドソックス狂のキング氏だが、今季から自分の席の前に張られた防球ネットには不満なようだ。10日に地元紙ボストン・グローブ(電子版)に掲載された寄稿で、「あれではテレビで試合を見るのと一緒」と目の前で観戦の楽しみを阻害するネットに苦言を呈した。

 メジャーリーグでは昨季、ファウルボールや打席から飛んでくるバットでファンが負傷する事態が多発。これを受け、同リーグはオフに各球場に防球ネットの設置を推奨した。フェンウェイ・パークでも飛んできたバットで内野席に座っていた女性ファンが重傷を負い、一時、命の危険もあやぶまれた。そうした経緯もあり、同球場はバックネット以外に内野席にもネットを増設することに決めたのだ。

 キング氏はまず、「野球の試合において、年間で1750人ほどのファンが何らかのかたちで球場で負傷している」というリポートを出し、「でも、メジャーリーグの試合では年間7400万人以上のファンが球場に訪れる。その数字を考えれば、ファンが球場で負傷するのは、落雷に遭うのと同じ確率だ」とアクシデントの可能性が低いことを主張した。

 さらに、「ネットを張るのは大げさ」と過度にファンの負傷に反応するメジャーリーグに疑問を投げかけ、「そもそも試合の主催者側がファンの安全を確保するために、ネットを張る責任があるのだろうか?チケットの裏には“責任はファンにある”と書いてあるではないか」と続けるキング氏。持論は「野球の試合に限らず、我々は何かのイベントに足を運ぶ時、少なくとも自分の責任は自分でとらなければならない」と結ばれていた。

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