川崎が「ヤギの呪い」解く?名将もほれる愛されキャラ、新天地で輝き

[ 2016年4月12日 08:10 ]

<ダイヤモンドバックス・カブス>9回、代打で右前打を放ち、ポーズをとる川崎(AP)

 これほど早く「宗則スマイル」が見られるとは思っていなかった。カブスの川崎宗則が10日(日本時間11日)のダイヤモンドバックス戦で9回に代打で今季初出場し、いきなり右前打を放った。

 次打者の際にはすかさず二盗にも成功。左膝じん帯断裂などで今季絶望のカイル・シュワバーが故障者リスト(DL)入りしたのに伴うメジャー昇格だったが、巡ってきたチャンスをきっちり生かし、ジョー・マドン監督は「面白い男でいい野球選手でもある」と喜んだ。

 期待の若手シュワバーが離脱した後、マドン監督は「こんな状況を癒やせるのは川崎だ」と話した。指揮官からかわいがられていることがよく分かる。メジャー屈指の名将もほれる「愛すべきキャラクター」。川崎は人を自分の世界に引き込むのが実にうまい。

 ソフトバンクに在籍していた、ある年のキャンプ。突然、記者席に入ってきた川崎からパソコンである物を調べてほしいと頼まれた。2009年にイチローとのハイレベルの争いを制し、アメリカン・リーグの首位打者となったジョー・マウアーが使っているという触れ込みの打撃練習器具だった。

 マウアーの祖父と父が考案したというその打撃練習器具は米国で商品化されていたが、日本では販売されてなかった。川崎はパソコンの画面を見て「これ!これ!」と喜び、こちらを見ながらニヤリと笑った。手続きが面倒だった海外通販。でも、あの笑顔で頼まれたら断りきれない。

 「アイムジャパニーーーズ!」の爆笑インタビュや切れ切れのダンスを見せたりと、持ち前の明るさで人を引き込む。そうした野球以外の部分がクローズアップされがちだが、今季はオープン戦で打率・367をマークし、打撃の進化も示している。

 ひょっとしたらその底抜けの明るさが「ヤギの呪い」を解く鍵にもなるかも。本拠リグリー・フィールドで行われた1945年のワールドシリーズでヤギを連れていたファンの入場を拒否し、同年以降、一度もワールドシリーズ進出を果たしていないカブス。マドン監督は「今年のチームの成功を担う一人」と期待を寄せている。(記者コラム・森 寛一)

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