阪神 名大卒の最速152キロ社会人に熱視線「馬力が全然違う」

[ 2016年4月12日 07:45 ]

名大時代の七原

 阪神2軍が6月下旬に西宮市の鳴尾浜球場でトヨタ自動車とプロアマ交流戦を行うことが11日、分かった。

 トヨタ自動車には球団関係者が「もちろんリストアップしている」と話す七原優介投手(23)が所属。他にも源田壮亮内野手(23)、水野一世外野手(23)、西潟栄樹外野手(23)ら注目野手も在籍しており、実際に対戦することでその力量を見極める算段だ。

 「大学時代には(京大→ロッテの)田中投手と比べられることもありましたが、馬力が全然違います。素材は七原君の方が断然、上。無理をしなくても150キロ前後の球を投げられますからね」

 球団関係者の言葉が、熱を帯びた。七原は1メートル80、82キロの恵まれた体格から最速152キロの剛球を投げ込む本格派。難関国立大・名大の文武両道右腕として、同学年の京大・田中とともに注目を浴びた。ただ、実際は七原の方がプロから高い評価を受けていた。各球団から熱視線を浴びるも、プロ志望届を提出せずにトヨタ自動車へ入社。阪神は社会人での成長に期待を寄せていた。

 「社会人でどれだけピッチングが出来るようになっているか…ですね。プロ志望なら、上位候補に入ってくるでしょう」

 社会人1年目は主要大会登板実績がとぼしく、主立った公式戦登板は10月の伊勢大会(東海理化戦)、愛知県連盟杯(東邦ガス戦)くらい。ドラフト解禁となる今年の実績が評価に直結する。球威はすでにプロレベル。クイック、けん制など技術面が整備されれば、一躍、上位候補に名を連ねる可能性を秘める。

 地元の中日など複数球団が熱視線を送る逸材。今秋ドラフトでは即戦力投手を上位指名する方針を固めている阪神は、創価大の田中正義、東京ガスの山岡泰輔らを1位候補に挙げるとともに、七原も生チェックして追いかけていく方針だ。

 ◆七原 優介(ななはら・ゆうすけ)1992年(平4)7月23日、愛知県出身。依佐美中では軟式野球部に所属。知立東で投手転向。名大では1年春からベンチ入り。愛知大学リーグ2部通算26試合11勝10敗、防御率0.98。卒業後はトヨタ自動車に入社し、今年で2年目。1メートル80、82キロ。右投げ右打ち。

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