大経大ルーキー山本亘 元ヤクルト左腕の叔父に学んだ“リリーフの心得”

[ 2016年4月11日 12:19 ]

<大経大・神院大>最後を抑えた山本亘(左)と握手する大経大・山本和作監督

関西六大学野球春季リーグ戦第2節2回戦 大経大3―2神院大

(4月10日 明石トーカロ)
 勝利の瞬間、ようやく大経大の1年生左腕・山本亘の表情が緩んだ。「後ろで先輩方が守ってくれている。打たせてとる自分の投球ができました」。3―0の8回2死一塁から救援したが、連打を浴びて1失点。9回は犠飛で1点差に迫られ、なおも2死二塁を右飛で切り抜けた。

 元ヤクルトで龍谷大の山本樹監督は叔父にあたる。救援左腕として活躍する姿を見たのが、野球を始めるきっかけだった。毎年正月に会い、学ぶ中で一番大切に感じたのは、投手としての心構えや気持ち。「ピンチでも表情に出さないように」。9日の神院大戦1回戦は、両軍無得点の延長12回から救援し3失点。リーグ戦初黒星を喫し「メンタルできつい部分があった」というが、気持ちを切り替えて教え通りの投球を披露した。開幕3日の京産大戦は2回2/3を無失点の好救援で逆転勝利を呼び込み、オリックスなどで内野手として活躍した山本和作新監督(29)にリーグ戦初勝利をプレゼント。早くも新人を4試合目の起用に指揮官は「オープン戦からの結果を見て託している。頑張って良く投げてくれた」と信頼を寄せた。

 あえて大経大進学を選んだのは「叔父さんを超えたいから」。龍谷大との対戦は5月21日から始まる最終節。その時には、もっと成長した姿を見せるつもりだ。

 ◆山本 亘(やまもと・とおる)1997年(平9)11月3日生まれ、岡山県出身の18歳。小1でソフトボールを始め、御南中では軟式野球部に所属。岡山南では1年夏からベンチ入りし、同年秋からエース。最速133キロにスライダー、カーブ、チェンジアップ。1メートル72、70キロ。左投げ左打ち。

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2016年4月11日のニュース