ロッテ 3発!首位譲らず 昨季リーグ最少タイ85発もトップ7本

[ 2016年4月7日 08:08 ]

<ソ・ロ>9回1死、中越えに決勝本塁打を放つデスパイネ

パ・リーグ ロッテ4―3ソフトバンク

(4月6日 ヤフオクD)
 ロッテが「アジャパイネ弾」で同率首位を守った。2―3の7回、「アジャ」こと井上が千賀の150キロ直球を強振し、左中間へ同点の1号ソロ。2年ぶりのアーチに「うん、うん、久しぶりの本塁打。完璧です」と興奮気味にうなずいた。

 そして、デスパイネだ。3―3の9回に守護神・サファテの152キロ直球をヤフオクドーム中堅のホームランテラスへライナーで叩き込んだ。今季10試合43打席目の1号が決勝ソロとなり「そろそろ本塁打が出るかなと思っていた」と笑みを浮かべた。2人のアベック弾は14年9月18日楽天戦(コボスタ宮城)以来2度目。井上は2年ぶりの通算3号が2発連続で「アジャパイネ弾」になるという運命的な一発だ。

 体重114キロの井上は遠征先の福岡ではとんこつラーメンに舌鼓。ラーメンが来ると最初に「レンゲをどかす」。替え玉2個をたいらげるまでスープを残しておくため飲みたい欲求に負けないように飲めない状況をつくる。打撃も同じ。報道陣から「本塁打」という言葉が出ると「打撃が崩れるのでやめましょう」と禁句にして一発への欲を捨て「強い打球を打つ」と自らに言い聞かせてきた。14年に球団64年ぶりに新人開幕4番を務めた男は着実に進化した。

 わずか4安打だが、中村の2ランも含めた3本塁打で全4得点を叩き出した。昨季はリーグ最少タイの85本だったが、今季はここまでリーグトップの7本だ。つなぐ野球を掲げてきた伊東監督も驚きを隠せず「一発打線に変えます」と喜んだ。 (渡辺 剛太)

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