ハム有原 堂々の開幕2連勝 好調要因は「プレートの踏み方」

[ 2016年4月4日 05:30 ]

<日・ソ>プレートの踏み方を変えた今季の有原

パ・リーグ 日本ハム4―3ソフトバンク

(4月3日 東京D)
 これが2年目の進化か。剛球はうなりを上げ、変化球は低めに集まった。4―1の7回1死一、二塁。日本ハム・有原の自信は揺るがない。代打・吉村を150キロで空振り三振に仕留めると、続く本多はフォークで一ゴロ。昨季の日本一打線に付け入る隙を与えなかった。8回7安打1失点で、堂々の開幕2連勝だ。

 「絶対に(3連戦を)勝ち越したいという気持ちで投げていた。勝てて良かった」。

 今季初登板となった27日のロッテ戦(QVCマリン)も8回無失点。有原は好調な要因の一つとして「今季からプレートの踏み方を変えている」と明かす。常にセットポジションで投球するが、これまでは通常通りプレートの前に軸足の右足を置いていた。だが、今季は右足のスパイクの外側の歯をプレートに引っかける形に変更。軸足の蹴りの強さが増し、腕の振りもよりスムーズになった。

 「直球でファウルを取れているし、高めにもいかなくなった」。最速152キロを計測した剛球は球速以上に切れを増した。5回無死一、二塁でボークを宣告されたのをきっかけに失点したが、これもプレートにかけるはずの右足を滑らせたため。「そういうミスをすると流れがいってしまう」と反省も忘れなかった。

 昨季は8勝を挙げて新人王を獲得したが、大量失点が多く、防御率4・79と不安定な投球も目立った。それが2試合でわずか1失点、防御率0・56と抜群の安定感。いまだ勝ち星のない大谷も「先制されても2、3点目を防いで、最後まで逆転できる可能性を残した。参考になる投球だった」と大きくうなずいた。

 昨季4試合に投げて一度も勝てなかったソフトバンク相手の勝利。「2桁勝利を勝てるように頑張りたい!」。お立ち台で東京ドームのファンの喝采を浴びた有原が、飛躍の2年目へ突き進む。 (柳原 直之)

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