ヤク樹理 がっくり被弾「最後の1球で台無しに」…プロ初勝利お預け

[ 2016年4月4日 05:30 ]

<ヤ・中>7回2死一塁、桂に逆転の2ランを浴びへたり込む原樹

セ・リーグ ヤクルト2―3中日

(4月3日 神宮)
 ヤクルトのドラフト1位・原樹が1球の怖さを味わった。味方が2―1と逆転した直後の7回2死一塁。92球目だった。

 抜けたカットボールが真ん中に入り、桂の逆転2ランが左翼席に吸い込まれた。膝から崩れてしばらく動けないほどのショック。プロ初黒星に「最後の1球で試合を台無しにしてしまった。野球の厳しさを学んだ気がする。新人とか関係なく、連勝中のチームに迷惑をかけた」と連勝を3で止めた投球を猛省した。

 6回までは力投した。4回にビシエドに先制適時打を浴びたが、さらに1死一、二塁のピンチでは高校日本代表でチームメートだった高橋を142キロのシュートで遊ゴロ併殺打。打撃ではプロ初安打こそ出なかったが、本拠地での登場曲は名前の「樹理」に引っかけ、1打席目は沢田研二の「TOKIO」、2打席目は尾崎豊の「シェリー」で球場を盛り上げた。

 開幕3戦目・巨人戦(東京ドーム)の6回1失点に続き、試合はつくった。真中監督は「これだけの内容を続けたら、必ず勝ち星はついてくる」と評価。次回は10日のDeNA戦(横浜)に先発予定。1球の怖さを糧にして、次こそプロ初白星をつかみ取る。 (平尾 類)

 ▼ヤクルト・高津投手コーチ(原樹は)もったいないというか、そこ(桂の逆転弾)だけだから。彼にとって凄い大きな試合になったと思うし、良い収穫になったと思う。

続きを表示

この記事のフォト

2016年4月4日のニュース