ヘイグ6戦連続安打 精密バットコントロール今季85球目で初空振り

[ 2016年4月1日 08:19 ]

<ヤ・神>7回表1死一、二塁、ヘイグは同点となる左前適時打を放つ

セ・リーグ 阪神6-6ヤクルト

(3月31日 神宮)
 自慢の勝負強さをまたしても見せつけた。2―3の7回1死一、二塁。無安打で迎えた第4打席で阪神のヘイグが集中力を高めた。ヤクルト3番手の杉浦の投じた2球目、甘いスライダーを振り抜き、打球は前夜の2本の同じように左翼後方へ。フェンス直撃の同点適時打だった。

 「芯でとらえた感触はあったけど、レフトに捕られるかなと思いながら走っていた。うまくバックスピンをかけることができたから、予想以上に打球を飛ばすことができたのかもしれないね」

 これで開幕から6試合連続安打。持ち前のバットコントロールを遺憾なく発揮中だ。試合前の時点で開幕から21打席空振りなし。第1打席の3球目でハーフスイングをストライク判定され、初打席から計85球目で初めて空振りを記録した。前日に続き2四球を選ぶなど選球眼も抜群だ。

 前夜の第2打席では初来日した母・テレサさん、弟・マイケルさんが見守る前で左越え1号ソロ。第4打席でも左越え二塁打を放ち、異国での勇姿を披露した。「家族はみんな野球が好きだし、いいところを見せられて良かった」。プレゼントした黄色のユニホームを着て2日連続で応援した母たちの前で価値ある一打を放った。

 試合は野球人生で初のドロー。5時間超えの熱戦に「スリーピーだよ」とジョークを口にしながらも「引き分けは初体験。でも、負けなかったのは良かった」と前向きにとらえた。球団新助っ人として初の開幕3戦連続打点をマーク。2カード目も第2、3戦で貴重な打点をたたき出し、6試合中5試合で計6打点を挙げた。頼れる3番打者としての風格が早くも出始めてきた。(山添 晴治)

続きを表示

2016年4月1日のニュース