オコエ初盗塁ベース競売へ「自分が欲しいです」

[ 2016年4月1日 06:45 ]

3月26日のソフトバンク戦でプロ初盗塁を決めるオコエ

 楽天がドラフト1位・オコエのプロ初盗塁を記念し、コボスタ宮城の二塁ベースをオークションにかけることを決めた。3日午後9時から球団オンラインショップで開始予定で、約1週間出品する。落札金は東日本大震災の被災地を支援するプロジェクトの資金に充てる予定となっている。

 オコエは本拠地で行われた3月26日のソフトバンク戦の8回、プロ初打席で四球を選び、直後に初盗塁に成功。鋭いスライディングで右足から塁に達した。初安打や初本塁打など「初もの」を記念したグッズを球団が発売するケースはよくあるが、初盗塁、それもベースをオークションに出品する独創的試み。球団関係者は「注目度の高いルーキーなので話題性を考慮して」と説明した。

 これにはオコエも「まじっすか?自分が欲しいです。リッキー・ヘンダーソンみたいに掲げたい」とノリノリ。通算1406盗塁の「盗塁男」ことヘンダーソンが91年に大リーグ新記録の939盗塁を三盗で達成した際に見せた、頭上にベースを持ち上げたパフォーマンスをまねてみせた。

 楽天はこれまでにも複数選手のユニホームなどをチャリティーオークションに出品してきたが、新人単体での出品は初となる。楽天選手絡みのオークションで有名なのは07年の山崎武で、「楽天オークション協賛ナイター」の記念で愛車・フェラーリ512Mを出品。約2300万円の新車価格に対して落札価格は1459万999円で、取引不成立になった。

 「実績ができたら価値はあるけど、今は価値がないですよ」と話したオコエ。メジャー挑戦を視野に入れるその将来性を考えれば、落札したベースは「お宝」と化す可能性がある。ハンマープライスが注目される。

 ≪過去のユニークオークション≫
 ☆年間シート 楽天は新規参入が決まった05年、年間シートをネットオークションで販売。バックネット前の地面を掘り下げて造った「砂かぶり席」は、計4席で約160万円の値が付いた。

 ☆球場備品 08年まで広島の本拠地だった旧広島市民球場の解体に伴い、10年10月に公開オークションを実施。ファン65人が参加し、ブラウン監督が退場時に投げた?ベースが5万6000円、ダッグアウトベンチが12万8000年で落札された。

 ☆カラオケデュエット権 04年12月に巨人・小久保が福岡市内で「ファンの集い」に参加。約3時間、100人のファンと椅子取りゲームなどで触れ合い、チャリティーオークションとしてカラオケのデュエットも行った。

続きを表示

2016年4月1日のニュース