大リーグ機構 試合中のiPad使用許可へ「野球を面白くする」

[ 2016年3月31日 11:45 ]

 大リーグの試合では、これまでベンチに電子機器を持ち込むことがタブーとされていたが、昨季の終盤に「iPad」の使用を許可。そして、今季からはシーズンを通してその最新機器が利用可能となった。

 AP通信が30日に伝えたところによると、同日に大リーグ機構と米国のIT大手アップルが契約に合意し、同社が各球団に「iPad Air 2」を支給することが決定。「MLBダッグアウト」というアプリを使い、試合中にデータを確認することや動画を見て、相手選手をスカウティングすることなどが可能になるという。

 「iPad Air 2」はベンチ以外にブルペンへ持ち込んで使用することも可能とのこと。ただ、外部との通信はできず、この機種以外の持ち込みも不可で、PC、スマートフォンの使用はこれまで通り認められない。

 プロフットボールのNFLではマイクロソフト社と契約し、2014年シーズンから同社の「Surface」を使用するコーチの姿が見られるようになった。戦術的な要素が強いアメリカンフットボールでは最新機器が力を発揮しているようだが、野球ではどのような影響を与えるか注目されるところ。

 大リーグ機構のコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は「アップル社と手を組んだことは、野球にテクノロジーを組み入れたいという我々の考えの現れ」とコメントし、「テクノロジーが野球をより面白く魅力的なものにする」と自信を見せている。

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2016年3月31日のニュース