マー君、開幕投手当確 決め球復調「もう開幕を迎えても問題ない」

[ 2016年3月31日 05:30 ]

<フィリーズ・ヤンキース>4回を7安打1失点だったヤンキース・田中(AP)

オープン戦 ヤンキース7―1フィリーズ※4回降雨ノーゲーム

(3月29日 クリアウオーター)
 ヤンキースの田中が、オープン戦最終登板で2年連続の開幕投手に当確ランプをともした。雨中のフィリーズ戦は毎回の7安打を浴びたが4回1失点と粘り5奪三振。「この前の登板より数段良かった。もう開幕を迎えても問題ない」と、4月4日(日本時間5日)のアストロズとの開幕戦へ準備万端を強調した。

 首脳陣が懸念してきた決め球が復調気配を見せた。強打者ハワードからはいずれもスプリットで2打席連続三振。スライダーでも2三振。23日のナショナルズ戦は7失点の乱調。フォームを意識しすぎるあまり腕を振る意識が失われていた。「アグレッシブにいく」と宣言した通り、腕を振る意識が強まり球の切れも改善された。前回90マイル(約145キロ)超えがなかった直球も最速92マイル(約148キロ)を記録した。

 ジョー・ジラルディ監督は、開幕投手回避という最悪のケースも想定していた。別の試合の指揮を執っていたために、この日の開幕投手決定は先送りされたが、エースが周囲の不安を払しょく。「正式には言われていないけど、開幕に合わせる」。田中の照準がようやく開幕戦に定まった。(タンパ・東尾 洋樹)

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2016年3月31日のニュース