黒田 41歳1勝!江夏に並ぶ日米通算3196投球回は歴代20位

[ 2016年3月27日 05:30 ]

<広・D>7回1失点で今季初勝利を挙げた黒田

セ・リーグ 広島3―1DeNA

(3月26日 マツダ)
 開幕戦を超える3万868人のファンの期待を、背番号「15」が裏切るはずがなかった。広島・黒田は初回こそ3者凡退で滑り出したものの、2回以降は毎回走者を背負った。3回無死三塁は多彩な変化球で切り抜けた。失点は5回の1点のみ。9安打を浴びながらも7回まで踏ん張り、41歳シーズンの初登板を初勝利で飾った。

 「多くのお客さんの前で勝ててよかった。たくさんヒットを打たれたけど、大事な場面で打たれなければOK。そういう投球はできたかな。バックにも助けられた」。好守を見せたルナや新井、6回に好返球で本塁生還を阻止した天谷への感謝の言葉も忘れなかった。

 これが日米通算194勝目。偉業へは残り6勝となった。「結果的にそうなればいいけど、現時点で意識していない」。お立ち台での言葉は本音だ。常に意識するのは投球回数。現時点で日米通算3196回となり、あの江夏豊と歴代20位で並んだ。草創期のエース・長谷川良平が持つ、球団歴代トップの3376回1/3まで残り180回1/3。「そこを目指すということはないけど、その数字は励みになる」。イニングの積み重ねが、最大のチームへの貢献と知る。

 「みんなで一つになって戦わないといけない。今年は特にそういう気持ち。今年1年、期待に応えられるよう頑張りたい」

 オープン戦は3試合で防御率5・68だったが、やはり頼りになる男だ。現役引退を封印し、25年ぶりのリーグ制覇貢献を誓う黒田の20年目が始まった。一歩ずつ、一イニングずつ、懸命に前進し、必死に投げる。全力を尽くした先に、200勝とセ界の頂点が待つと信じて――。  

 ▼広島・緒方監督(今季初勝利の黒田について)オープン戦から状態が上がらず、不安なマウンドだったと思うが、粘り強くナイスピッチングをしてくれた。この1勝は彼にとって凄く大きいと思うし、チームにも大きい。

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