由伸監督 長嶋魂で発進 監督室に唯一持ちこんだ直筆ボール

[ 2016年3月25日 07:28 ]

長嶋終身名誉監督から贈られた「勝つ 勝つ 勝つ」と書かれたサインボール

セ・リーグ 巨人―ヤクルト

(3月25日 東京D)
 プロ野球は25日、セ・パ両リーグで同時開幕する。ヤクルト戦で初陣を迎える巨人・高橋由伸新監督(40)は24日、東京ドームでの最終調整で勝利への強いこだわりを示した。2年ぶりのリーグ優勝を目指す船出を、昨年の引退セレモニーで「勝つ勝つ勝つ」と記したボールを贈った長嶋茂雄終身名誉監督(80)も観戦予定。野球賭博問題など逆風が吹く中、強い巨人の復活へ第一歩を踏み出す。

 その時だけは、視線が厳しくなった。開幕前日。柔和な表情を浮かべていた高橋監督は、指揮官としてシーズンをどう戦うのかと問われ、強い口調で言い切った。

 「負けていい試合なんてない。とにかく勝ちにこだわって私自身も最善を尽くしたい。選手たちにもそういう気持ちで戦ってもらいたい」

 昨季限りで現役を引退し、覚悟を持って受けた巨人の第18代監督。いよいよ監督としての第一歩を踏み出す。本拠での最終調整を終え「選手の時にはどうなるかな、やれるかなという緊張感があった。いよいよ始まるというのはあるけど、選手の時よりまだ緊張感、気持ちの高ぶりがない」と自ら分析したが、現役時代も強かった勝負へのこだわりは変わらない。「監督としての本当のスタートということではちょっと特別」と開幕白星への強い意欲を示した。

 2月27日。監督就任後初めて東京ドームの監督室に足を踏み入れた。歴代監督のサイン色紙が飾られた部屋に、ひとつだけ持ち込んだものがあった。引退セレモニーが行われた昨年10月23日。駆けつけてくれた入団時の監督、長嶋終身名誉監督から贈られた「勝つ勝つ勝つ」と書かれたサインボールだ。原辰徳前監督、OBの松井秀喜氏に加え、長嶋氏も駆けつける予定の初陣で、初勝利で後押しに応えるつもりだ。

 選手の野球賭博への関与発覚など問題が続く逆風の中での船出。就任時の「どんな逆境にも立ち向かい、覚悟を持ってまい進します」という言葉を実践するのみだ。信頼回復に向けて「一生懸命プレーして、いいものを皆さんに見せることしかできませんし、しっかり心を込めてやっていきたい」と誓った。

 いよいよ幕が開く監督1年目のシーズン。「結果が出なければその準備も良かったとは言えなくなる。結果が全て」と決意をにじませた。 (春川 英樹)

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