大谷 “21歳おじさん”初勝利だ!兄夫婦に長男誕生、勝利届ける

[ 2016年3月25日 05:30 ]

開幕前日、夕日を浴びて取材に答える大谷

パ・リーグ 日本ハム―ロッテ

(3月25日 QVCマリン)
 日本ハム・大谷は落ち着いた様子で、時折笑みをのぞかせていた。2年連続となる開幕投手の大役。昨季15勝で最多勝を分け合ったロッテ・涌井との投げ合いだが、エースの風格を漂わせながら決意を示した。

 「凄く楽しみ。(プロ)4年目ですけど、まだ4年目。緊張すると思うけど、良いパフォーマンスを出したい。しっかりゼロ(無失点)でいきたい」

 キャンプから練習試合を含め実戦5試合に投げ15回4失点。2日の巨人とのオープン戦(札幌ドーム)ではプロ野球記録で自己最速に並ぶ162キロをマークするなど進化を見せつけている。開幕戦勝利はもちろん、球速の更新にも期待が高まるが、大谷は「出しにいって抑えられるならいくらでも出しにいくけど、そうではない。抑えにいく過程で持ち味が出てくれればいい」。まずは抑えることに集中しチームを勝利に導く。

 勝ちたい理由は別にもある。今年1月中旬に兄・龍太さん(28)夫婦の間に第1子の長男・琥太朗くんが生まれた。大谷にとって初めてのおいっ子。現在、母・加代子さん(52)が育児を手伝っており、開幕戦は父・徹さん(53)だけが観戦予定。「翔平はまだ琥太朗に会ったことがない。(会うのはシーズンが終わった)来年になってしまうかも」と徹さん。まだ21歳の「翔平おじさん」は、琥太朗くんに必ず勝利を届ける決意だ。

 二刀流4年目。「20勝&20発」という期待の声には「その期待を超えられるように頑張っていきたい」と力強い。「3年やってきて、その集大成を見せられればいい。年間通して活躍して最後に優勝したい」。2年連続で開幕戦白星を挙げれば球団では98、99年の岩本以来。二刀流の怪物がまずは「投」で相手を圧倒する。 (柳原 直之)

 ≪パでは32年ぶり≫ロッテ対日本ハムの予告先発投手は昨季15勝で最多勝を分け合った涌井(ロ)と大谷(日)。前年最多勝同士の開幕戦先発対決は、84年の東尾(西=敗戦投手)対山内和(南海=勝利投手)、昨年のメッセンジャー(神=勝敗なし)対山井(中=勝敗なし)に次ぎ3度目となり、パでは32年ぶりだ。

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2016年3月25日のニュース