堅守に魅せられ東海大甲府入学…川上好守連発でチームもり立てる

[ 2016年3月25日 06:30 ]

創志学園戦の3回無死、東海大甲府・川上は中前打を放つ

 東海大甲府の川上和輝内野手(3年)は、甲子園出場を夢見て、静岡から越境入学した。4強入りした12年夏の甲子園をテレビで観戦し「守備が堅い。ここで野球がやりたいと思った」と親元を離れ、寮生活をしながら技術を磨いた。昨秋は公式戦全8試合に出場。打率.259には納得できなかったが、新チームから遊撃から二塁にコンバートされた守備では無失策。チームの25年ぶりのセンバツ出場に貢献した。

 冬場の練習では1日1000スイングをこなし、ウエートトレーニングにも力を入れた。東海大甲府の名物練習となっている、昇仙峡までの片道16キロのランニングにも耐えた。2リットルの容器に入れたご飯を毎日平らげ、体重は6キロ増の75キロになった。

 昨年12月21日から25日まで地元・静岡で行われた合宿では、最終日にベンチプレスの数値測定があった。体重と同じ重量をクリアしなければ、年末休暇には入れない過酷なノルマ。「自分を含めてレギュラーでは3人だけクリアできなかった。翌日は学校に戻って練習した」。同27日まで、居残りでトレーニングをこなした。

 憧れの舞台・甲子園。創志学園との1回戦では「9番・二塁」で先発出場を果たした。3回には150キロ右腕・高田から中前打を放った。「積極的にいくつもりだった」と初球のスライダーを弾き返した。5回には同点とされる野選を記録したが、好守も連発。無失策でもり立てた。

 チームは初戦負けで、春は90年以来26年ぶりの勝利はならなかった。川上は「打撃面では速い球に振り負けないように、守備ではミスが出ないように練習したい」と前を向いた。冬の鍛錬と春の経験を、夏につなげる。(川島 毅洋)

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