【中畑清氏セパ順位予想】優勝は阪神 「集中しづらい」巨人は4位

[ 2016年3月24日 11:00 ]

阪神の高山(左)と横田

 スポニチ評論家9人が両リーグの順位を徹底予想。セ・リーグは金本知憲監督(47)率いる阪神優勝が5人で最多。連覇を狙うヤクルトが3人で、巨人Bクラスの予想まで飛び出した。対するパ・リーグは9人全員がソフトバンクを1位と予想。3年連続日本一を狙う絶対王者の牙城を崩すチームは現れるのか。

 ≪中畑氏のセ・リーグ順位予想≫

 1位・阪神

 2位・ヤクルト

 3位・DeNA

 4位・巨人

 5位・広島

 6位・中日

 初めて巨人をBクラスに予想した。エース格のマイコラスにメドが立たず、(阿部)慎之助も開幕2軍。起爆剤を期待したい若手も物足りない。戦力的に厳しいし、昨年からいろんな問題を抱えて野球に集中しづらいのもマイナス。由伸監督は勝ち負けにこだわらず、大胆な用兵で必死に戦う姿を見せてほしい。

 優勝候補は阪神だ。ルーキー高山、3年目の横田と外野に2枚の新戦力。若手の台頭は勢いを付け、チームのイメージを変える。金本監督は引退して4年目の兄貴分。選手を上げたり下げたりするのがうまい。若手を乗せて中堅、ベテランを刺激すれば、見違えるような打線になる。投手陣も先発はメッセンジャー、藤浪、能見、岩田に藤川を加えて5枚いる。抑えの呉昇桓(オ・スンファン)が抜けた穴は新外国人のマテオとドリスで十分埋められる。ヘイグを三塁で使えば外国人枠の関係でどちらか1人しか使えないが、まずは外国人投手3人で安定した勝ちパターンをつくった方がいいと思う。

 ヤクルトは去年、外国人を3人並べる必勝パターンの継投がはまったけど、バーネットが抜けた穴はそう簡単には埋められない。打線は強力だけど、新継投パターンが見えてこない分を割り引いて2位にとどめた。3位は期待も込めてDeNA。点を取るのは苦労すると思うけど、投手陣がいい。特にルーキーの今永は柱になり得る存在。同じくルーキーの戸柱が正捕手に固定できれば、全体的に安定感が生まれる。

 4位が巨人。ルナ獲得で打線はプラスも前田が抜けた上に大瀬良が開幕に間に合わない広島、新旧交代期で打線が新外国人ビシエド次第になる中日は苦しい戦いになる。

 ≪中畑氏のパ・リーグ順位予想≫

 1位・ソフトバンク

 2位・日本ハム

 3位・ロッテ

 4位・西武

 5位・楽天

 6位・オリックス

 ソフトバンクの優位は揺るがない。圧倒的な戦力。他チームに行けばレギュラーになれる選手を2軍、3軍に眠らせているのがもったいないくらいだ。2番手はバランスのいい日本ハム。大谷という絶対エースを持っているのが強みだ。用兵のやりくりがうまい伊東監督のロッテが続く。

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