新井8年前の虎移籍振り返る ブーイングするファン心理理解

[ 2016年3月23日 10:00 ]

8年前に阪神入りした時の思いや、今季にかける意気込みを語った新井(C)RCC中国放送

 プロ野球開幕2日前となる23日に、RCC中国放送で「開幕直前!3時間生放送スペシャル Veryカープ!RCC」(後6・56)が放送される。18年目のシーズンを迎える新井貴浩内野手(39)が、8年前の阪神入りをあらためて振り返った。

 ラジオ番組「ごぜん様さま」の対談企画で、同局の横山雄二アナウンサーが新井を直撃した。8年前のオフ、FA宣言を行使し広島から阪神への移籍を決断したが、ファンを驚かせた涙の移籍会見。その真意とは何だったのか。

 会見の席で新井の心の中にめぐった思いは「もうカープに帰れない」。広島で生まれ、広島で育ち、幼い頃から広島ファン。アマ時代は無名だったもののドラフト6位でプロ入りし、広島に育てられ本塁打王を獲得するまでに成長した。

 FA宣言するべきか、残留するべきか。「おまえはFAでカープを出てはダメだろ。そんな選手じゃないだろ」そう語りかける自分と、一方で「出ていくのが怖いのか?」そう語りかける両極端の自分が存在していたという。

 退路を断ち、阪神へ移籍した後に新井を待ち受けていたのは、古巣・広島戦でのブーイングの嵐だった。バッターボックスに立ち、心の中でこう思っていた。「分かる。その気持ち分かる。ごめん…」。さらに「もし自分が選手でなく、カープファンであの時の新井という選手を見たら 絶対、ブーイングしていた」とも語る。

 広島が最後に優勝したのは、新井が入団するより前の1991年。「一番脂が乗って活躍しないといけない時にカープにいなかった。その責任は感じている。倒れても前のめりで倒れるつもりでやる」。自らのバットで25年間遠ざかった優勝をつかみ取る。

 番組では広島OBで同局野球解説者の横山竜士氏(39)がホームランに挑戦。投げるのは何と同じく球団OBの安仁屋宗八氏(71)。救援として起用されることがほとんどでプロ通算0本塁打の横山氏は果たして一発放り込むことができるのだろうか。

 その他、お笑いコンビ「千鳥」の“街ぶら”や「アンガールズ」が広島ファンの自宅訪問をするなど企画が盛りだくさん。生放送終了直後の午後10時からは、ほぼ同じ内容を動画配信もする予定。

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2016年3月23日のニュース