オリドラ1吉田正、逆転開幕1軍 福良監督絶賛「右も左も関係ない」

[ 2016年3月22日 06:05 ]

<オ・神>1回無死、吉田正は右越え二塁打を放つ

オープン戦 オリックス2―2阪神

(3月21日 京セラドーム大阪)
 これぞ大逆転の一打だ。試合後、コーチ会議を終えた福良監督が「開幕1軍で行きます」と正式に表明した。ドラフト1位の吉田正のことだ。初回に岩貞から右翼フェンス直撃の二塁打。さらに8回、高橋の直球を右前へ。左投手からのマルチ安打に、指揮官も「右も左も関係なく打っていた」と絶賛し、文句なしで開幕キップを渡した。

 「一気に階段を飛ばした感じです。1カ月ぐらいはかかるのかなと思っていたので」。吉田正は吉報にも驚きの言葉をあげた。それもそのはず。自主トレで左ふくらはぎを痛めてキャンプは2軍スタート。そこから右脇腹、左アキレス腱と負傷が相次ぎ、11日の教育リーグ中日戦で実戦出場したばかりだった。もともとオープン戦も2試合だけの出場ながら、1試合延長されたラストゲームで左腕から2安打。前日には藤川から特大弾も放ち、3試合連続安打でたぐり寄せた。

 「自分の計画とは違うけど、1年目で(開幕の)雰囲気をなかなか味わえないし、うれしいです」。栄えあるベンチ入り25人に選ばれた次の期待は開幕スタメン。相手は左腕菊池ながら、可能性もゼロではない。「150キロを超えてきますよね。速いイメージしかない。結果にこだわらないといけないですが、開き直っていける」。外野は糸井、ボグセビック、T―岡田と実力者が並んでいるが、「次はレギュラーに固定されるように頑張りたい」とキッパリ。新人王候補が名乗りを上げた。(鶴崎 唯史)

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2016年3月22日のニュース