阿部開幕2軍 復帰メド立たず巨人暗雲厚み増す

[ 2016年3月22日 05:30 ]

<巨・西>試合前、打撃練習する阿部。後方左は険しい表情の高橋監督

 苦難の船出へ――。巨人・高橋由伸監督(40)が21日、オープン戦最終戦となった西武戦(東京ドーム)後に阿部慎之助捕手(37)と岡本和真内野手(19)の2軍降格を決断した。阿部の理由はコンディション不良。今春はキャンプ中に右肩を痛めた経緯があった。阿部の捕手復帰は高橋巨人1年目の目玉だったが、その要が2軍で開幕を迎える非常事態。賭博問題からチームを覆う暗い雲が、また厚みを増した。

 オープン戦の最後を白星で飾った裏で苦渋の決断を下した高橋監督は、重い口を開いた。

 「コンディション不良で、開幕には間に合わなかったということです」

 阿部は前日20日、西武とのオープン戦(東京ドーム)に「6番・捕手」で先発出場。5回の守備から小林誠と交代して退いた。高橋監督はその試合後「連戦で(長いイニングを)出るのはどうかなというところがあったので」と説明したが、想定していた以上に阿部の状態は深刻だった。

 この日は練習で内野ノックや打撃メニューに取り組んだが、試合は欠場した。指揮官は堤辰佳GMとの話し合いを踏まえ、1軍で代打出場などを経ながら回復を目指していくような状態にもないと判断。2軍でコンディション改善に専念させると決めた。復帰のメドは立っておらず、阿部は「ご迷惑をおかけしちゃって…」と言葉少なに東京ドームを後にした。

 不調箇所は明らかにされなかったが、春季キャンプ中には右肩の痛みに見舞われていた。宮崎1次キャンプは1軍とは離れ、特別班で別メニュー調整。本隊合流は沖縄2次キャンプからで、2月20日のオープン戦・DeNA戦(沖縄セルラー)で「6番・DH」で今季初出場した。強烈な痛みが出たのは翌21日。22日からは打撃を除いて別メニュー調整に回った。

 患部に注射を打ち、肩の可動域を広げるPNF(固有受容性神経筋促通法)にも取り組んで、今月16日のヤクルト戦(神宮)で復帰。2回の1打席目にオープン戦1号となる右越え2ランを放っていた。同戦を含め復帰後3試合に捕手として先発出場。しかし、20日の試合後は「やっぱり体が張りますね」とこぼした。思うようにコンディション維持ができない苦しみが言葉に浮かんだ。

 堤GMは「もうちょっとのんびり、ゆっくりと治療してほしい」と説明した。経験豊富な相川も腰の張りで2軍に回った矢先。開幕は小林誠、河野、加藤の捕手3人制で迎える方針だ。「強かった巨人の象徴」とし、掌中の玉だった捕手・阿部の構想が水泡に帰した高橋監督。日本一奪回へ荒波の中をこぎ出すことになる。(春川 英樹)

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