村田か岡本か…由伸監督苦悩 正三塁手争う2人がともに2戦7の0

[ 2016年3月21日 09:15 ]

村田(左)と岡本

オープン戦 巨人3-7西武

(3月20日 東京D)
 苦笑いするしかなかった。巨人の正三塁手争い。「8番・三塁」、「9番・DH」で並べて先発出場させた村田と岡本がそろって3打数無安打に終わった。開幕を目前に控えても、決め手を全く欠く状況に、高橋監督は苦悩を隠さなかった。

 「…ね。どうしようかな。(開幕)直前まで迷うかもしれないですね」。不惑の新指揮官は惑いに惑っている。オープン戦は21日で終了。最後となった東京ドームでの3連戦は2戦目が終わった。前日の楽天戦でも、いずれも4打数無安打だった村田と岡本。ともに2戦で7打数無安打と判断材料が乏しいまま、最後の一戦を迎える。

 オープン戦の通算成績でも村田は打率・205。岡本はさらに低い・164と結果を残せていない。本塁打もともに0本。村田ヘッドコーチは「育成の場じゃない。和真(岡本)ももう少し打ってほしい。監督も我慢して使っている。打たれへん、守られへんなら、投手コーチから苦情がくるよ」と2年目の和製大砲候補に苦言を呈した。

 村田が「結果を出さないといけない」と険しい表情で話せば、岡本も「あす(21日)頑張ります」と悲そう感を漂わせた。「それなりに考えながらやっているので大丈夫」。指揮を執ることへの準備には手応えを口にした高橋監督だが、正三塁手争いは別だ。オープン最終戦も決め手を欠けば、指揮官の悩みは深まる一方になる。 (春川 英樹)

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