鹿児島実 好救援の谷村 サブマリンはこうして生まれた

[ 2016年3月20日 17:26 ]

<常総学院・鹿児島実>6回裏、満塁のピンチをしのぎガッツポーズする鹿児島実2番手の谷村

第88回選抜高校野球大会1回戦 鹿児島実6―2常総学院

(3月20日 甲子園)
 初日第2試合で優勝候補の常総学院を破った鹿児島実のヒーローは、2番手で登板した谷村。2点リードの6回2死満塁で先発の丸山をリリーフ、常総学院の2番有村を捕邪飛に打ち取り、大ピンチを切り抜けた。

 この谷村、最近は少なくなった正統派の下手投げ。それも鹿児島実1年の11月、練習で二塁を守っていてゴロを一塁に下から投げたら、それを見た宮下監督が「お前、手首の使い方がうまいな」と、アンダースロー転向を指示。中学まで投手もしていたが右のオーバーハンド。「自分でも、どんな投げ方をしているのか分からないから、みんなに“どんな感じ”って聞いてました」と、試行錯誤を繰り返し、何とか作り上げた。

 「今は緊張する場面でどれだけ楽しめるかだと思ってます。抑えてマウンドからベンチに戻るときは気持ち良かったあ」

 谷村は最後まで投げ切り常総学院を撃破。救援谷村は拓哉、エース丸山は拓也。「ライバルだけど支え合っていきたい」と“ダブル・タクヤ”で快進撃を目指す。

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