プーさん似 常総・宮里は“右の清宮” 飛距離は高校生離れ

[ 2016年3月19日 12:30 ]

常総学院の宮里

 名門の2年生スラッガーがいよいよ甲子園の舞台に立つ。常総学院の宮里は穏やかな顔つきで先輩から「プーさん」と呼ばれているが、飛距離は高校生離れしている。

 昨秋の関東大会では入学して半年ながらクリーンアップとして活躍。初戦の横浜(神奈川)戦で今秋ドラフト候補のエース右腕・藤平から逆転2ランを放った。「期待に応えたい一心だった」という宮里は、決勝の木更津総合(千葉)戦でも左越え3ランを放った。佐々木力監督は「追い込まれても長打を打てる。ブレークさせたかった。初球からどんどんいけと言っていたけれど、あそこまで打つとは」と期待していた以上の働きを振り返る。

 巨人・阿部慎之助を参考にした足を高く上げるフォームが特徴。1メートル74ながら体重は80キロ台。「もともと脚は太いんです」と笑うが、どっしりとした下半身があるからこそ足を高く上げてもブレない。右足に確実にパワーをため込むことで高校生離れした飛距離を生む。この冬は1日500スイングを毎日こなし、ヘッドスピードを上げることに取り組んできた。「相手の4番に負けないようにしたい」と気合は十分だ。

 初戦は大会初日の鹿児島実戦。清宮世代の新たなスター誕生を予感させる。 (松井 いつき)

 ◆宮里 豊汰(みやざと・とよた)1999年(平11)7月20日、神奈川県生まれの16歳。小1から野球を始め、中本牧シニアでは捕手として3年春の関東大会出場。常総学院に進学後は1年秋からベンチ入りし、同年関東大会から背番号3。家族は両親と兄2人。1メートル74、80キロ。右投げ右打ち。

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