清原被告行きつけの寿司店主は心配「更生して野球界に戻ってくれたら」

[ 2016年3月18日 10:30 ]

専用湯のみがあるほど清原被告が気に入っていた「新明石鮓」の店主・菅本博夫さん

清原和博被告保釈

 清原被告の25年来の行きつけ店で大阪・心斎橋にある「新明石鮓」の店主・菅本博夫氏(68)は17日、同被告の保釈を受けてスポニチ本紙取材に応じ「もう絶対に(覚せい剤を)したらあかん。立ち直って、また寿司を食べに来て」と厳しく温かい言葉を送った。

 玄関には、清原被告が10年前に寄贈したのれんが掛かる。「大将」「キヨちゃん」と呼び合う仲で「家族、弟みたいな大事な存在やから、逮捕後も掛け続けてる」と親愛の情は変わらない。「どんな顔で出てくるか心配や」と警視庁前から中継する情報番組をじっと見守った。

 西武時代に初めて店を訪れて以来、関西で試合があるたび姿を見せた。オリックス時代は毎週のように来店し、元妻や子供連れの時もあった。

 カウンターの一番奥が指定席で、名前入りの専用湯飲みがある。店自慢の5種類のトロが好物で、刺し身に始まり寿司40~50貫を平らげ、酒も豪快に飲んだ。サインや写真に応じる気安さで常連客にも大人気。「将来は阪神の監督になって、桑田巨人との対決が見たい」と夢のシナリオを語る周囲の声に、まんざらでもない笑顔を見せていたという。

 最後に来店した2014年9月の離婚直前まで何度となく面と向かい、岸和田の実家にも招待されて親交を深めた菅本氏の目にも、「変わった様子は感じられなかった」という。「いつも礼儀正しく愛想もええ。分かってたら注意もできたのに」と複雑な表情。ただ「野球しか知らん真っすぐで素直な男やから、だまされやすいところは心配やった。あんまり金使うなよ、と忠告はしてた」と振り返った。

 逮捕後は心配で居てもたってもいられず、清原被告の実家を訪れたが、インターホンを押しても父親が姿を現すことはなかったという。「両親もキヨちゃんとは仲良かっただけに気の毒」と父の心境を慮り「きちんと更生して、なんとか野球界に戻ってくれたら」と祈るような思いを口にしていた。

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2016年3月18日のニュース