セパ12球団開幕投手仕上がり度チェック 3・25開幕

[ 2016年3月18日 09:00 ]

 【セパ12球団開幕投手仕上がり度チェック】

 ≪楽天(koboスタ宮城)ソフトバンク≫

 ☆楽天・則本 オープン戦は2試合計9回を投げ、無失点と調整は順調そのもの。2リーグ制となった50年以降では史上初となる新人から4年連続の開幕投手に向け、19日の巨人戦が総仕上げとなる。絶対エースが球史に名を刻むべく万全の態勢で臨む。

 ☆ソフトバンク・摂津 5年連続開幕投手を任されるほど信頼は厚いが、オープン戦は3試合ともに制球難が顔を出した。最終調整のこの日も5回5失点。走者を出しながらしのぐ粘りも持ち味。大胆な配球で活路を見いだしたい。

 ≪西武(西武プリンス)オリックス≫

 ☆西武・菊池 2月18日紅白戦で154キロをマーク。キャンプでは直球とスライダーに頼るスタイルからの脱却に取り組んできた。チェンジアップやカーブの精度が上がり、投球の幅が広がりつつある。初の大役では精神面の成長が試される。

 ☆オリックス・金子 17日の楽天戦でオープン戦最終登板。7回を87球で4安打零封し「ランナーがいるとき力を入れて投げられた」。今年は右肘の不安もなく6年ぶりに2月中の実戦登板を果たした。14年沢村賞男が復活の年に臨む。

 ≪ロッテ(QVCマリン)日本ハム≫

 ☆ロッテ・涌井 2年連続7度目の開幕投手に向け、じっくり仕上げてきた。キャンプでは変化球を投げず、ブルペンでひたすら外角直球に磨きをかけた。オープン戦3試合で徐々に変化球を解禁。直球、変化球ともに精度を上げ、万全で臨む。

 ☆日本ハム・大谷 ダルビッシュ(現レンジャーズ)以来の2年連続大役の重圧もなんの、キャンプから独自のスロー調整を貫いた。パワーアップした肉体で2日の巨人戦では早くも自己最速タイで、プロ野球記録の162キロを計測。開幕戦から記録更新に期待。

 ≪巨人(東京ドーム)ヤクルト≫

 ☆巨人・菅野 例年、春季キャンプ中に故障や痛みを発症していたが、今季は「今までで一番体調がいい」と万全。オフに磨いた直球も凄みが増しオープン戦中は、あえて直球で力勝負を試す余裕すらあった。3年連続の開幕投手に死角はない。

 ☆ヤクルト・小川 球威アップを目的に重心を股関節からみぞおちに上げた新フォームに着手。登板ごとに精度を上げ17日の阪神戦は初回に1失点も2回以降は無失点。130キロ台でも空振りを奪い「しっかり粘れた」と手応え十分。

 ≪阪神(京セラドーム)中日≫

 ☆阪神・メッセンジャー エースの称号である「大役」に誰よりもこだわってきた。オフは減量に取り組み、来日最軽量の113キロは決意の表れ。12日の日本ハム戦は5回1安打1失点の快投で早くも本番モード。18日の2軍オリックス戦で最終調整を完了させる。

 ☆中日・大野 キャンプは例年にないスロー調整だったが、侍ジャパンの強化試合登板(5日)を経て、12日の楽天戦は5回2/3を1失点とここに来てしっかりと合わせてきた。19日のロッテ戦で最終仕上げを行い、中5日で自身初の開幕戦登板へ向かう。

 ≪広島(マツダ)DeNA≫

 ☆広島・ジョンソン オープン戦2試合で計9回を無失点。12日のDeNA戦では5回3安打無失点と、昨年から引き続き、打たせて取る投球術で抜群の安定感を披露している。黒田を抑えての初の大役。19日ソフトバンク戦が開幕に向けての総仕上げとなる。

 ☆DeNA・山口 1月4日に早々とラミレス監督に「大役」を伝えられ、オフには新球ワンシームも習得。実戦3試合で12イニング連続無失点と好調をキープしていたが、12日のイースタン・リーグ、ロッテ戦で右足首を捻挫した。微妙な状況だが回復に全力を注ぐ。

続きを表示

2016年3月18日のニュース