ローズ氏 代理人がトランプ氏支持否定「サインボール贈っていない」

[ 2016年3月16日 15:32 ]

ピート・ローズ氏 (AP)

 米大統領選の共和党候補者選びで首位を走り続ける実業家のドナルド・トランプ氏(69)は14日、自身のツイッターを更新し、ピート・ローズ氏(74)から受け取ったサインボールの写真を投稿した。

 トランプ氏は同日、ローズ氏が現役時代に活躍したレッズの本拠地シンシナティで集会を開き、その席で支持者に自分への投票を呼びかけるだけでなく、野球賭博に関与したために永久追放処分を受けているローズ氏の殿堂入りも訴えていた。

 ボールにはローズ氏のサインのみならず、「トランプさん、是非とも偉大なアメリカを取り戻してください」と選挙スローガンも記されており、トランプ氏は「ローズ氏から受け取った。ありがとうピート」と写真にコメントを添えていた。

 シンシナティで集会を開いてローズ氏からサインボールをもらったという流れは不思議ではないが、それが本物かどうか疑わしいと主張するのは、ローズ氏の代理人。「トランプ氏がどのような経緯でピートのサインボールを手に入れたか分からない」と同代理人は話し、さらに「ピートはサインボールなど贈っていない」とすら言い切った。

 ワシントンポスト紙には代理人が出した声明も掲載され、「ローズ氏は特定の候補者を支持していないし、サインボールを贈るようなこともしていない」とトランプ氏支持の立場を否定。トランプ氏がわざわざ写真をねつ造したというのも考えにくく、真相はいまだ分からずにいる。

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2016年3月16日のニュース