石川完璧!7回零封でソフト止めた 自己最速151キロ出た

[ 2016年3月16日 05:30 ]

<ロ・ソ>7回無失点の好投を見せた石川

オープン戦 ロッテ2―0ソフトバンク

(3月15日 QVCマリン)
 完璧な投球だった。新人から3年連続2桁勝利を目指すロッテ・石川が、ソフトバンク相手に7回を2安打無失点に抑えた。

 「いいフォームで投げられた。そんなに出てるとは思わなかったので、最初は“スピードガンが壊れてるか”と思った」

 プレーボールから2球目に150キロを計測すると、3番・柳田への3球目に早くも自己最速151キロをマーク。中盤から球速こそ落ちたが、剛球の残像は有効で、さらに抜群の制球を披露したカーブとの最大緩急差は40キロ。差し込まれるような打球が目立った。

 前回登板となった8日の日本ハム戦(QVCマリン)後、入念に体のケアに努めた効果が出て「この1週間、意識していい調整ができたし、コンディションが良かった」。登板間のルーティンを1年通して寸分の狂いなくこなすことから、チームメートの木村から「石川を家電に例えると、ルンバ(ロボット掃除機)」と評される。一方で、言葉数が少なく照れ屋な性格で、内からは「加湿器。しゃべれば、その場の空気が湿る」ともからかわれるが…。

 体重も入団時の82キロから昨年は84キロ、そして今年は87キロと着実に増量し、パワーピッチングもできる体を手に入れた。わずか79球で三塁を踏ませない内容に、エース涌井と並ぶ先発陣の柱として期待する伊東監督も「いつ開幕を迎えてもいい感じだね。追い込んでストライクゾーンからボールにコントロールできていたし、こういう投球ができると負け数も減る」と太鼓判を押した。

 昨季の石川はソフトバンクにCSも含め4戦4敗だったが、キャンプから実戦14試合で無敗を誇ってきた絶対王者に初黒星をつけた。「あとは真っすぐをもう少し低めに投げられたら最高かな」。右腕は充実の笑顔で球場を後にした。(東山 貴実)

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2016年3月16日のニュース