谷繁&金本両監督が舌戦「焦る顔見たい」「イライラする顔を…」

[ 2016年3月15日 05:30 ]

開幕カードの阪神・金本監督(左)と中日・谷繁監督。爆笑する谷繁監督と冷静な表情の金本監督

 今年で4年目となるセ・リーグ開幕直前の恒例イベント「ファンミーティング」が14日、横浜市内で行われ、全6球団の監督とドラフト1位新人が出席。開幕3連戦で激突する阪神・金本知憲監督(47)と中日・谷繁元信監督(45)が“舌戦”でけん制し合い、2800人のファンを沸かせた。

 「竜虎の将」の舌戦に、開幕を待ち切れないファンのボルテージは最高潮に達した。

 谷繁監督 何とか昨年の借りを返して、金本監督の焦る顔を見たい。

 最初に仕掛けたのは竜の将だった。昨季と同様に開幕カードの相手は阪神で、場所も京セラドーム。敵将こそ和田豊前監督だったが、開幕1、2戦目と続けて延長サヨナラ負けでまさかの3連敗を喫した。雪辱を誓う谷繁監督は、セ・リーグの他5球団の指揮官が開幕投手を公表した中でも、かたくなに「言いません。本人には2月1日に伝えてある。変わり者と思われるかもしれないが、1人ぐらい言わない人間がいてもいいでしょう」とダンマリを決め込んだ。

 ところが、虎の将は監督1年生とはいえ、2歳年上の功で先制パンチをあっさりかわした。

 金本監督 おそらく開幕は大野でしょう。大野を打って、谷繁監督のイライラしている顔を見たい。

 昨季、チームは大野と6試合で対戦し、1勝3敗、防御率0・76に抑え込まれただけに、開幕投手を読み切るのは容易だった。金本監督は「最もライバル視する球団と警戒する選手」の質問コーナーでも独壇場。他球団の監督が「全球団がライバル」と優等生発言に終始する中で、「警戒する選手を言っていいですか?」と切り出すと、ヤクルト・バレンティン、巨人・ギャレット、広島・エルドレッド、中日・大野、DeNA・今永の名を列挙。中日で大野を“指名”するあたりは抜け目なく、広島では「ところで新井さんはまだ現役だっけ?」と現役時代からの弟分をいじる鉄板ネタで笑いを取った。

 「舌戦?ファンサービスで言い返しただけだよ」。涼しい顔で振り返った金本監督。前哨戦は虎に軍配が上がった。(東山 貴実)

続きを表示

2016年3月15日のニュース