新人が黒田攻略のお手本打!DeNAドラ3柴田 動く速球狙いで2安打

[ 2016年3月14日 06:54 ]

<広・D>9回2死一、二塁、左前打を放つ柴田

オープン戦 DeNA2-3広島

(3月13日 福山)
 いきなり打った。DeNAのドラフト3位・柴田が初回先頭で広島先発・黒田のスプリットを中前へはじき返した。5回にも初球のカットボールを右前へ。

 「凄い方」と表現したレジェンド右腕からチーム唯一の2安打を放ち「いい経験をさせてもらった。うれしいし、ひと安心という気持ち」と白い歯をこぼした。

 「ボールが動いてくると聞いていた」。初対戦となったが、狙いは明確。ツーシームやカットボールといった「動く速球」に対応するため、差し込まれないようにミートポイントを前に設定した。国学院大出身のルーキーが、開幕カードで対戦する黒田攻略のお手本を見せたのだ。

 9回にも左前打を放ち、見事に広角に打ち分けてオープン戦2度目の3安打猛打賞だ。福山での試合。地元・岡山から両親や親戚ら約20人が応援に訪れた前で晴れ姿を披露し、オープン戦の打率を.500(18打数9安打)とした。ラミレス監督は「1人だけまだ定位置争いをしているのが柴田」と期待し、次戦も先発起用することを明言した。2年目・倉本との正遊撃手争い。「(3安打は)たまたまです」と謙虚な22歳が開幕スタメンへ、アピールを続ける。(中村 文香)

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2016年3月14日のニュース