“二刀流”東邦・藤嶋にプロ6球団ホレボレ 14K完投&2ラン5の4

[ 2016年3月13日 05:30 ]

<東邦・県岐阜商>投げては2失点完投14奪三振、打っては4安打5打点の東邦・藤嶋

練習試合 東邦9―2県岐阜商

(3月12日 岡崎市民)
 センバツ抽選から一夜明け、今秋ドラフト候補の東邦・藤嶋が強烈な輝きを放った。県岐阜商との練習試合に先発し、14奪三振で2失点完投。4番としても、5打数4安打5打点の大活躍だ。

 「真っすぐが浮いていて、あまり調子が良くなかった。打つ方はたまたまです」。二刀流の怪物に満足感はない。初回、課題の立ち上がりに連打で1点を先制されると、その裏にバットで取り返した。1死二、三塁から左中間へ逆転2点二塁打。3回にも二塁打を放ち、5回2死一塁では左翼席へ叩き込んだ。「体が開かずに打てたので打球が切れなかった」。高校通算38号となる2ランで追加点を挙げ、8回にも右前適時打を放った。投げても尻上がりに調子を上げて、最速143キロで奪三振ショーを演じ、137球を投げ抜いた。

 1年夏に甲子園出場。闘志を前面に出した投球で77年夏に甲子園準優勝に導いた1年生エース、バンビこと坂本佳一をほうふつさせ「バンビ2世」の異名を取った。3年になって、投打でパワーアップ。プロ6球団のスカウトが視察し、オリックス・由田慎太郎スカウトは「あれだけ振れるバッターは少ないし、投球も緩急をうまく使えている」と高く評価した。

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2016年3月13日のニュース