巨人が高木京投手を告発 熊崎コミッショナーは調査を指示

[ 2016年3月10日 14:40 ]

 プロ野球巨人は10日、高木京介投手(26)が野球賭博に関与したとして、野球協約の規定に基づき熊崎勝彦コミッショナーに告発した。熊崎氏は「徹底的にあぶり出すという固い決意で調査する」と話し、日本野球機構(NPB)の調査委員会に調査を指示した。調査委の作成する処分案を基に後日、コミッショナーが裁定を下す。

 巨人は高木投手が八百長行為をした形跡はないとして、最も重い永久失格処分を規定した野球協約第177条ではなく、賭博を禁じた180条違反で告発した。180条違反と認められれば、1年間か無期の失格処分となる。昨年、野球賭博への関与が明らかになった巨人の3人は、いずれも無期失格処分となった。

 協約では野球賭博の事実を把握した時はコミッショナーに告発することが義務付けられている。東京都内のNPB事務局で告発状を提出した巨人の山岸均球団取締役は「調査には全面的に協力する。厳正な調査をお願いします」と話した。

 調査委は元東京地検特捜部長の大鶴基成氏ら弁護士と公認会計士の3人で構成され、高木投手の事案の解明に加え、他に賭博をした選手がいないかも調査の焦点となる。委員を務めていた元ヤクルトの宮本慎也氏は1月に任期満了で退任した。

 巨人によると、高木投手は笠原将生元選手(25)に誘われて2014年の4月から5月にかけ、1試合に10万~15万円ずつをプロ野球の8、9試合に賭けた。

 高木投手は9日に東京都内で記者会見し、野球賭博を行ったことを認めて謝罪した。巨人は渡辺恒雄球団最高顧問ら幹部3人の引責辞任を発表している。

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2016年3月10日のニュース