金子5回6K零封も「課題」尽きないハイレベルな向上心

[ 2016年3月10日 06:43 ]

<オ・ヤ>5回2安打無失点に抑えた金子

オープン戦 オリックス2―3ヤクルト

(3月9日 京セラドーム)
 開幕投手が決定的な金子が5回を2安打無失点。それでも本人は「課題」ばかりが気になっていた。「オープン戦で完投することはないので、シーズンに入らないと分からない」。5回66球。理想的な完投ペースも、球数を重ねた時の体の状態を確認できなかったことに不安を抱く。加えてスプリットの精度、細かい制球力などを挙げると、課題はさらに難解になる。「僕はどんな試合でも、先頭打者に力んで投げる。ピンチで初めて力むではなく、先頭のうちに力んでおくので」。初回、先頭の坂口に高め144キロ直球を中前打された。高いレベルの向上心は尽きることがない。

 しかしベンチで見守ったドラフト2位・近藤大は「感動しました」と興奮気味に話し、福良監督も「万全じゃないですか。体調だけに気をつけてくれれば」と笑顔を見せた。大黒柱の「課題」は増えているが、周囲は安心しきっている。(桜井 克也)

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2016年3月10日のニュース