由伸監督「残念」紀律委員会は情報要求「知っていること早く言って」

[ 2016年3月10日 05:47 ]

<ソ・巨>野球賭博問題から一夜明けて大勢の記者に囲まれながらヤフオクドームに入る高橋監督

巨人・高木京も野球賭博関与

 巨人・高橋監督はソフトバンクとのオープン戦終了後、高木京の賭博関与について初めて口を開いた。その顔には苦悩と落胆がにじんでいた。

 「残念ですよね。でも我々がどうこういえることはないし、会社に聞いてください」

 前夜、宿舎でのミーティングで堤辰佳GMから説明を受けたナインのショックも大きかった。厳しい表情でヤフオクドーム入りした主将・坂本や村田は「(何も)ないです」とするなど、一様に口を閉ざした。堤GMは高橋監督とは前夜、この日と2度会談。試合前にはソフトバンクの球団事務所を訪れた際に、王貞治球団会長ら幹部に一連の騒動を謝罪するなど対応に追われた。

 川崎市のジャイアンツ球場では、昨秋の野球賭博問題を受けて新設した「紀律委員会」の松尾英治事務局長が、1軍の残留組、2、3軍選手、スタッフに経緯説明と注意喚起。その上で「知っていることがあれば早く言ってほしい。“後からそうでした”ということのないように」と呼びかけた。高木京の一件は、昨秋の球団、NPBの調査をすり抜けたもの。全容の徹底究明の難しさに直面した球団の苦悩の表れでもあった。

 チームは春季キャンプでの賭博問題に関する研修など、再発防止への取り組みを継続する。堤GMは「当然やるし、やらなければいけない」と言ったが、その一方で「開幕に向かって進んでいる。頭を切り替えて、勝負の世界に集中してもらいたいというのが正直なところ」とも吐露した。

 3選手の野球賭博関与発表の2日後だった昨年10月23日、高橋監督の就任が発表された。新体制で迎える開幕直前。新たに発覚した不祥事が困惑、落胆、疑念などさまざまなマイナス要素をチームに生んでいる。

続きを表示

2016年3月10日のニュース