デビュー待つ明治安田生命・道端 勝利導くリードで信頼得る!

[ 2016年3月7日 10:50 ]

社会人デビュー戦を心待ちにする道端

スポニチ大会9日開幕

 社会人野球の幕開けとなる「第71回JABA東京スポニチ大会」が9日、開幕する。今季初の公式戦に臨む注目の選手らを3回にわたって紹介する。第1回の「新人編」は明治安田生命の道端俊輔捕手(22)。

 「今ぐらい腕が緩むと打者は振ってくれないです!」。ブルペンに道端の大声が響く。先輩相手でも遠慮はない。「大学では気を使って失敗したので繰り返したくない。普段から意図を理解してもらえれば、大一番でもしっかり伝えられる」。力強い口調に新天地での決意がにじむ。

 早大4年春からレギュラーをつかみ、春秋連覇に貢献。余韻に浸る間もなく、大学野球を引退した直後の12月から志願して明治安田生命の練習に加わった。「いつでもいいと言われたのですが早く信頼される捕手になりたくて」。連日ブルペンで球を受ける。早大で同学年だった巨人・重信や楽天・茂木はプロの世界で奮闘中。「めちゃめちゃ悔しいですよ。でも同期がやれるなら自分もプロに行けないことはない」と負けず嫌いな面をのぞかせる。

 林裕幸監督(60)は「チームを変えてくれる楽しみな選手。ブルペンの雰囲気も変わっている」と期待を寄せる。道端は言う。「スポニチ大会は社会人野球3大大会の一つ。仲間の信頼を得られる一番の場所です。何が何でも勝って社会人のスタートダッシュを決めたい」。2年後のプロ入りに向けて、社会人日本一の大黒柱を目指す。(青木 貴紀)

 ◆道端 俊輔(みちばた・しゅんすけ)1993年(平5)4月24日、大阪府生まれの22歳。土生中2年夏にジャイアンツカップ優勝。智弁和歌山1年夏からベンチ入りし、史上9人目となる甲子園5季連続出場。早大4年時に春秋ベストナイン。50メートル走6秒6、遠投110メートル。1メートル75、84キロ。右投げ右打ち。

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2016年3月7日のニュース