“無敗男”バンデン 来日最速157キロ出た!「自分でも納得」

[ 2016年3月6日 08:45 ]

<楽・ソ>4回無失点のバンデンハーク

オープン戦 ソフトバンク2―0楽天

(3月5日 倉敷)
 万全リハだ!ソフトバンクの“無敗男”リック・バンデンハーク投手(30)が5日、開幕カードで対戦する楽天とのオープン戦に先発し、4回3安打無失点と好投。来日2年目で最速となる157キロをマークするなど3奪三振、二塁を踏ませなかった。試合はソフトバンクが2―0で勝ち、オープン戦初勝利。

 死角が見当たらない。バンデンハークが25日からの開幕カードで対戦する楽天打線を圧倒した。4回を投げ49球。3安打を浴びたが、得点圏には進ませなかった。

 「リズム良く投げられた。昨季の経験が生きている。4回は予定通り。自分でも納得のいく内容だった」

 危なげないのない投球を2年目の助っ人右腕は涼しい顔で振り返った。初回、3番・茂木への2球目は球場のスピード表示で157キロをマーク。昨季の最速155キロを2キロ上回る来日最速となったが、バンデンハークは「特に気にしてないよ。これまでで最速かどうかは分からない」と球速に興味は示さなかった。

 敵地での開幕2戦目(26日)の先発が決まっており、この日は最高のリハーサルになった。3月下旬の仙台は、たとえデーゲームと言えどもかなりの寒さを覚悟しなければならないが「(母国)オランダも寒いから慣れている。しっかりウオーミングアップすればいい」と気にするそぶりも見せなかった。オランダの3月の平均最高気温は約8度、4月でも同約11度ということもあり、気象条件はそれほどマイナスにはならないようだ。

 今季から取り組んでいるフォークボールは習得途上。この日奪った3三振は直球とスライダーによるもの。2回、松井稼に左前へ痛打されると、その後は斐紹のフォーク要求のサインに首を振ることが多かったが「開幕までには良くなる」と自信を見せた。工藤監督も「良かったと思う。何の問題もございません」と万全の信頼を寄せた。

 抑えられた楽天・池山打撃コーチは「優勝するためには、ソフトバンクをやっつけないといけない。そういう意味では速いボールに対して体感速度を合わせていかないといけない」とバンデンハークへの警戒レベルを上げていた。昨季のレギュラーシーズンで無傷の9連勝。2年目もライバル球団にとっては脅威となりそうだ。 (田中 貴久)

 ▼ソフトバンク・本多(2安打2盗塁。正二塁手争いでアピール)持ち味は出せた。これを続けないといけない。

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2016年3月6日のニュース